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Vol.1 家庭とは?

最終更新日:2011年7月1日

子どもが家で身につけたことは、生涯、ずっと生き続ける。

子どもたちのいちばんの願い、それは何だと思いますか?        

 ・安らぎのある楽しい家庭をつくる

 「あなたの家庭にもっと望むことがあるか」と子どもたちに聞いたところ、どの年代の子どもでもいちばん多かった答えは「家族のみんなが楽しく過ごす」でした。そんな当たり前のことを子どもたちが願わざるを得ない現実を、親として真剣に受け止めたいものです。
 必要なモノさえ与えていれば子どもは育つ、と思えた時代もありましたが、いまや心安らぐ楽しい家庭は家族が意識的に協力し合わなければなかなか得られません。
 子どものために、自分のために、もう一度家庭を見つめ直してみましょう。 

自分を大切にできないならば、子どもを大切にすることもできない

本和加家の場合3 ・親の笑顔が子どもの笑顔をつくる

 子育ては大事ですが、一日中、わき目もふらずに集中していては疲れてしまいます。親のイライラは、子どもにも伝わっていくものです。
 大変な子育てだからこそ、自分の時間をつくり、心を健康に保つことが大切です。夫婦で助け合ったり、子育てサポーターや子育てネットワークといった育児を手伝う仲間や仕組みを活用したりして、リフレッシュする時間をつくりましょう。
 また、ひとりで悩まずに、家庭教育相談・保健所・保健センター・児童相談所などにも勇気を出して相談してみましょう。幼稚園や認定こども園でも、園に通っていない子どもも対象として子育て支援活動をしています。具体的な取組は園によって異なりますので、まずは気軽に園にたずねてみませんか。
 親が幸せで笑顔でいる家庭でこそ、子どもも幸せを感じられます。 

子育ては母親の仕事、そう思っているお父さんは要注意

 本和加家の場合・夫婦で共同して子育てをする

 妊娠中は、つわりがあったり、おなかが大きくなり動きが制限されたり、また、気持ちも不安定になりやすいので、父親がしっかりサポートすることが大切です。この時期は、父親・母親となるための心の準備をする大切な時期でもあり、お互いに支え合うことが夫婦の絆を強くします。
 また、育児中も母親だけに子育ての責任がゆだねられ、家庭での父親の存在感が薄いことが指摘されています。父親の家庭への理解や協力がないままでは、母親の子育てに対する不安感や負担感が増したり、母と子の関係が密着しすぎたりすることにつながる心配があります。
 妊娠中から、父親がもっと家庭の中での役割を積極的に担い、夫婦で子育てについてもよく話し合っていくことが大切です。
 夫婦として親として、子育てを通して成長していきたいものです。

話せばわかるとは限らないが、話さなければもっとわからない

本和加家の場合2 ・会話を増やし、家族の絆を深める

 夫婦の間、親子の間での会話を増やしていくことが、家庭づくりのすべての基礎になります。ほんとうは夫婦で何でも話せる仲でありたいものです。
 子どもを新しい家族のメンバーとして迎えて、これからどんな家庭を築いていこうか、どんな子育てをしようかを夫婦で話し合いましょう。
 日々の会話を増やすには、できるだけ一緒に食事をし、お互いにその日にあったことを話すとか、一緒に家事をしたりスポーツをしたり、また地域のボランティア活動に参加したりする、などの工夫をすることが大切です。
 また、思春期になると、男女とも身体が急速に成長し始めます。不安やとまどいなどがないよう、身体の変化について話してあげることが大切です。

前向きな親の姿はきっと子どもに届いている

 ・ひとりで悩まず、前向きに子育てしよう

 ひとり親家庭や共働き家庭では、親が働きながら子育てをするため、ゆっくりと子どもと接する時間が少なくなりがちです。しかし、子を思い、より良い将来に向かって努力する親の姿は、しっかりと子どもたちの心に響いているはずです。
 また、さまざまな悩みなどは、ひとりで抱え込まず、親類や友人の協力を得たり、地域の相談窓口や子育てサポーターや子育てネットワークといった、子育てを応援・サポートしてくれるシステムなどを積極的に活用したりしましょう。

小学生になると、これまでの常識では通用しない問題が増えている

 ・時には専門家の知恵を借りる

 子育ての不安、いじめや不登校などで悩みを抱えたとき、配偶者や親・きょうだい・友人などに相談することが多いのですが、それだけでは解決できないときもあります。社会の急速な変化や家庭の多様化から、これまでの教育や子育ての経験だけでは適切な助言が難しい問題も多いか
らです。そういうときは迷わず専門家に相談しましょう。
 学校の先生・スクールカウンセラー・家庭教育相談・教育センター・警察の少年相談窓口・児童相談所・精神保健福祉センターなどさまざまな相談機関があります。それぞれの特色を知り、相談内容にふさわしい機関を選び勇気を出して相談してみましょう。

あなたの生き方が、子どもへの最高の教育になる

本和加家の場合4 ・より良い社会をつくる努力を子どもに見せる

 これまでは勤勉で従順な人が社会から求められましたが、これからは問題を解決するために自分で考え、工夫し、行動する、勇気ある社会人が求められます。
 自分の会社の利益だけでなく、家庭や地域、そして社会全体にまで目を配り積極的にかかわれる人に育てるために、まず親自身がその大切さを理解し、努力・挑戦することが大切です。

 

(文部科学省発行 「家庭教育手帳」より  )

お問合せ先

福井市 教育委員会事務局 学校教育課
電話番号:0776-20-5350/FAX番号:0776-20-5344
最終更新日:2011年7月1日

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