急に寒くなりましたね。本格的な冬到来ですね。
子育て中のママたちは「寒くてどこにも行けない」「風邪ひきそうで・・」「雪道の運転も怖いし」などとお出かけもできずにおうちで過ごすことも多くなっていると思います。
ウイルス感染症も流行ってきています。胃腸炎や風邪、発熱なども心配ですね。今回も「冬の過ごし方」についてお話したいと思います。前回はお部屋の環境や衣服の着せ方、感染症の予防などについて話しました(vol,16)。今回はおうちでの過ごし方などについて話したいと思います。
寒い時のご飯は?
寒い時は体も冷えてきます。暖かく過ごすことが大事です。その中でも食事はすぐに体を温めることができるので、冬は暖かい食事にしましょう。
母乳のお子様はいつも37℃の母乳を飲んでいるので母乳を飲むだけで体が暖まります。ミルクのお子様は少し暖かめにしましょう。冷めてきたら湯せんなどで暖めてあげてください。離乳食も少し暖かめのもの(人肌程度37℃くらい)がいいです。幼児食も暖かいもの(人肌程度37℃くらい)にしてあげてください。熱いと食べられないので気を付けてください。
お出かけ出来ない時のすごしかたは?
冬はお出かけが少ないので、子供はおうちで退屈しています。生活のリズムを整えてあげること、体を使った遊びを取り入れて楽しい時間を作ることがいいです。寒い日は無理して散歩に行かなくても室内で体を使った遊びをしたり、お絵かき、積木遊び、絵本を読んだり、手足を使って遊ぶことで発達が促されます。まずはママが楽しいことを見つけてください。ママの気分転換も必要です。
症状ごとの対応は?
発 熱
感染症など体内で免疫機能を高めるために発熱します。ある意味発熱は生体防御反応です。でも高熱が続くと心配ですね。最近では40℃の高熱が出ることは多くなっているように思います。
発熱したら安静療養が1番です。体を温めて寝かせること。しっかり汗をかかせると熱下がることもあります。
38.5℃以上熱があり辛そうなら解熱剤を使ってもいいです。高熱の場合、解熱剤を使用しても下がらないことがあります。また使用するには、6時間以上あけないと解熱剤は使用できません。安静にして様子を見てください。
また、解熱剤はかかり医師から処方されたものを使用してください。体重により規定があるので、必ずかかりつけ医に相談してください。座薬でも飲み薬でも効果は変わりません。年齢、状態に合わせて使用してください。
◎生後3か月未満の乳児、水分取れなくておしっこが半日以上でない、顔色が悪い、呼吸が辛そう、ぐったりしていて反応が鈍い、時は受診してください。
咳
気道に分泌物があると排除するために咳が出ます。気道が乾燥していたり、痰が切れにくい時などは咳が続きます。水分をこまめに少しずつ飲ませたり、お部屋の湿度を高く(60~70%)する。上半身を高くして寝かせ胸のあたりを温める。咳込んだ時に横向けにして背中を軽くたたくと痰が切れやすくなります。
◎咳がひどくて眠れない、呼吸がはやくて辛そう、顔色が悪い、水分が飲めない、犬の遠吠えやオットセイのような咳込みがあるときは受診してください。
鼻詰まり
気温の変化を感じると透明な鼻汁が出ることがあります。少し黄色から緑っぽい色の鼻汁は鼻炎のことがあるので気を付けてください。鼻汁は鼻吸い器などでこまめに吸い取ります。鼻詰まりの時は鼻の上を温めたり温かい蒸気を吸い込んだりすると軽減することもあります。鼻炎が長引くと中耳炎を併発することもあります。
嘔吐、下痢
冬の食中毒とも言われている、感染性胃腸炎の季節になりました。ノロウイルス、ロタウイルスなどが代表的ですが、予防が大事なので、手洗い、うがいの習慣をつけましょう。乳児でも手洗い出来ない時はこまめに手を濡れタオルで拭いてあげてください。うがいができない乳幼児はこまめに水分補給しましょう。ロタウイルスの予防接種も生後6か月までに受けられます。かかりつけ医に相談ください。
嘔吐、下痢の時はお腹周りを温めて安静にしましょう。消化の良いものを少しずつ食べられる時にあげてください。乳製品、かんきつ類のものなど消化の悪いものは避けたほうがいいです。
吐物、おむつの処理は手袋をつけて新聞紙などに包んで袋に入れて厳重に保管してください。吐物やおむつが乾燥するとウイルスが飛び散って感染を広げることがあります。アルコール系の消毒は効果ないので、必ず塩素系の消毒か煮沸消毒してください。
◎水分取れなくてぐったりしている、おしっこが半日以上でない、顔色が悪く唇や舌が乾燥している、血便、はいたものに血液や胆汁が混じっている、高熱がありはき続けるときは受診してください。
この寒い冬、体を暖かくして乗り切りましょう。親子で体調管理をしましょう。
子どもは 睡眠、栄養、遊びが大事です。
(助産師ネットワーク たね 代表 川端起代美)