おむつ替えや着替えの時、食後の口拭き等生活のいろいろな場面でも「いないいない ばぁ~」をしながらふれあうことを大切にしています。
洋服を着るときに「いないいない ばぁ~」「ほらっおてて出てきたね~」と着替えも遊びながらすると子どもは大喜びです。そのうちに保育者の「ばぁ~」の声と同時に子どもも「ばぁ~」と真似て声を出したり覗くような仕草をしたりするようになり、一緒に笑いあたたかい空気が流れます。
今では、ロッカーの陰や布で自分の顔を隠して、「いないいない ばぁ~」遊びを楽しんでいます。とってもかわいい笑顔があふれているんですよ。
1・2歳児になると自我が出てきて「これはいや!」「あっちがいい」…と自分の思いを通そうとします。集団生活の中でも「友だちが持っているそれがほしい」「これはいや!あれがいい!」と自己主張します。
ケンカになることもしばしばですが、繰り返し保育者がお互いの気持ちを知らせることで、友だちの気持ちに気づいたり順番や物を譲ったりできるようになります。
あんなにけんかをしていた二人がいつの間にか“一緒に遊んでいる!”という場面をよく見ます。よく見てみると、同じものに興味があって物の取り合いをしていただけで、今では大の仲良し!
そのうちに「これでいっしょにあそぼ!」と友達を誘って遊び始め、子どもの空想の世界が広がっていきます。「これいっしょだね」「もう一回しよう」と楽しそうな声があちらこちらから聞こえてきています。
言葉で自分の思いを伝えることが出来るようになると、同じ目的を持って一緒に遊ぶようになります。指先も器用になり、絵を描いたり作ったりすることも楽しむようになります。
折り紙の本を見ながら折り紙を折っている子がいました。でもどうしてもわからないところが出てきました。「先生、ここわからない。どうやって折るの?」と聞きに来たところへ「教えてあげるよ」と一人の子が来てくれました。折り紙の得意な子なので、自分から声をかけてきてくれました。
そして、二人は折り紙の本を見ながら頭を突き合わせて折り紙を楽しんでいました。それからは、折り紙で分からない時は「○○くん教えて!」という声が多くなり友達関係が深まっています。
スマホやインターネット・AIが普及してきている現代だからこそ、人と人との温かいふれあいを大切にしていきたいですね。
みやま保育園 山本晶代