福井市子育て支援センター　ぱんだルームには、０歳～３歳のお子さんとお母さん（お父さん、おばあちゃん等も）が一緒に遊びに来られます。子育てマイスターの子育て講座や育児相談、親子で楽しみリフレッシュできる音楽会等の行事もあります。
　「ハイハイ」や「ヨチヨチ歩き」で探索行動を楽しんだり、「なんだろう」と興味を持って玩具等に触れ「あれ？もう一回」と繰り返し遊ぶことを楽しんだり、「楽しそう、何してるのかな」「一緒、楽しい」とお友だちのすることに興味を持ったりする姿など子ども達の可愛い動きや表情がたくさん見られます。
　お母さん方にとっては、「子育てと家事でいっぱいいっぱい」「子どもとどう関わればいいのかな」「何でも食べて欲しいけど・・・」等、悩みを話し「悩んでいるのは私だけじゃない」とホッとできる場面もあります。ときには玩具の取り合いなどのトラブルもありますが「子どもが関わりを求めている過程」と親同士が理解し合い助け合える関係になっています。
　今回は、このようなぱんだルームでのかわいいエピソードを紹介します。

　たくさんのお母さん方と関わる中で「あらー、こんなことできるようになったね」「おもしろい遊び見つけたね」と、お子さんの成長を喜び合える瞬間は、とても嬉しいことです。何でも興味をもってやってみたり、繰り返し楽しんだりする好奇心は安全な環境と周りの大人の温かい眼差しがあってこそ育まれるものだと感じます。
　遊びを見つけて、もっと楽しくしたいという思いから繰り返し試している３歳のお子さんの姿を見ると、０歳のときから何でもやってみること、いろいろな体験や経験をすることは大切だと思います。例えば、小さな物を見つけてつまむ、紙などをびりびり破る、くしゃくしゃに丸める、これらは指先の発達を促し、いずれハサミを使う、箸を持って食事をする、ボタンで着脱をすることに繋がります。
　我が子の成長を実感したお母さんの「子どもの遊びに無駄なんてないんですね」という言葉に、何かを可能にするためにはたくさんの過程をゆっくり見守り保障してあげる大切さを再確認しました。虫が嫌いなお母さん達が「この子が毎日虫を見てるうちに、私も興味が出てきたわ、図鑑も買いました。」「先週遊んだカエル探しを今日もしたくて、カエル！カエル！と言って楽しみに来ました」等、子どもからの発信をしっかり親が受け止めて楽しさを共有している姿もたくさん見られます。
　これこそ「楽しい子育て」だと嬉しくなります。　

　ぱんだルームは、温かい眼差しの中でさまざまな遊びを楽しみながら「体・心・知力の基礎」を育む場所です。皆さん遊びに来てくださいね。　　　　　　

ぱんだルーム　　牧野　康子