子ども達は、身のまわりのもの全てに興味、関心を持ちます。
動きのある虫や動物には特に目を引かれるようで、興味、関心もひときわです。動きのあるものが子ども達の目を引くという点では、傍にいる大人やお友達も同じで、その行動に対しては興味津々です。
では、子ども達が毎日過ごす保育園や認定こども園などにおいては、どのような場面でそのことが分かるのでしょうか?ちょっと覗いてみましょう。
★おんぶ、だいすき!
4月から入園してきた子は、お家の人から離れ、慣れない園生活に不安がいっぱい。そんなとき保育者におんぶしてもらい、肌のぬくもりにほっとしたり、安心したりしました。その経験から、おんぶは心地よいものと感じたのでしょう。おままごとのお人形とおんぶひもを見つけると、「おんぶさせて」と言わんばかりに保育者に差し出し、今度は自分がおんぶする側になって大満足。気分は“ほんわか”です。
★ 今度は私がお姉ちゃん!
園生活の中で、年長児クラスのお兄ちゃん、お姉ちゃん達が“お助けマン”となり、小さい子のクラスにお手伝いにやってきます。食事前にはエプロンをつけてくれたり、お昼寝のときには優しくトントンしてくれたりします。その真似をしたようで、0、1歳児クラスの中でも月齢の大きい子が小さい子にお世話してあげようとしていました。ちょっとだけお姉ちゃん気分かな~。
★お兄ちゃん、お姉ちゃんて、やっぱりすごい!!
小さい子にとって、 お兄ちゃん、お姉ちゃん達はあこがれの存在。大きい子がしていることをじ~っと見ていて、「おもしろそう~。私もやってみた~い。」と意欲につながり、自分でも挑戦。さっそくやってみます。
生活だけでなく、あそびの中でもいろいろな年齢の子が毎日関わり合っています。大きい子をお手本に、小さい子は真似をして、いつの間にかいろいろと覚えていきます。
子ども達は教えなくても、良いモデルがあれば、いろいろなことを自然と覚え、身につけていくようです。人との関わりの中で、何かを伝えようとする意欲や身近な人との信頼関係が育っていきます。子ども達のもっている力ってすごいですね!!
子育て支援室 小川 智枝