これから夏になると、家族で海に行く機会が増えますよね。
しかし、海にはクラゲやオコゼなどの危険な生物が潜んでいます。もしそれらに刺された時、どうすればいいのか知っておきましょう!
クラゲは毒のついた触手や刺胞に触ってしまうことで受傷します。
★症状
局所の痛みやかゆみを伴う発疹、咳、全身のしびれが起こり、重症になると嘔吐、筋肉痛、呼吸困難、歩行困難などを生じます。
◇応急処置
[1] 患部に刺胞や触手が残っている場合は、患部に海水または水をかけて慎重に除去する。
[2] 海水または水で患部を静かに洗浄する。
[3] 痛みが強い場合は、患部の冷却、あるいは45℃以下のお湯で温浴または加温を行う。
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尾びれ、腹びれ、背びれなどに毒棘があり、それに触れることで受傷します。しかし、熱にきわめて弱い特徴があり、加温で速やかに毒を分解します。 ★症状 ◇応急処置 |
[1] ラッシュガードやマリンシューズなど長袖の水着を着用し、皮膚の露出をなるべく減らす。
[2] 受傷した場合はアナフィラキシーショックを起こして泳げなくなることがあるため、ただちに海から上がる。
[3] クラゲなどの生物は見た目がきれいなため、こどもが興味本位で触ってしまうことがあるので、なるべくこどもから目を離さない。
[4] オコゼは、砂浜や岩陰に隠れていることがあり、気づかずに踏んだり触ってしまうことがあるため、足元や岩陰に注意する。
[5] 全身が赤くなる、痒くなるなどの症状を認める場合はアナフィラキシーショックを生じている可能性が高いため、本人がエピペンを所持している場合は、本人にエピペンの使用を促すか、こどもの場合は保護者が代行して使用してください。
今回、危険な海洋生物の種類、刺された場合の症状、応急処置、注意点について説明をしましたが、どれだけ注意していてもオコゼに気づかず踏みつけてしまったり、クラゲに刺されてしまうかもしれません。
そこで、予期せぬアクシデントに備えて、受傷した時の応急処置を知っておくだけでも海洋生物による被害は最小限に抑えることができます。
夏が来る前にしっかりと準備や対策をして、家族みんなで楽しい時間を過ごしてください!