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Vol.34 相談6「肩こり・頭痛(その1)」

最終更新日:2013年3月25日

・・・  最近よく肩がこるようになりました。また、以前はなかったのですが、頭痛を感じるようになりました。マッサージなどをしてもあまり症状が変わりません。肩こり・頭痛に効く漢方はありますでしょうか?    ・・・ 

附子(ブシ)という質問をいただきました。

 以前子どものトラブルというテーマの中で頭痛を一部扱ったものがありますが(vol.21)、漢方外来に頭痛や肩こりといった慢性的な症状に対して治療を求めてこられる方は多くいらっしゃいます。小さいお子さんをお持ちの方や思春期のお子さんをお持ちの方では、肩こりや頭痛などで自分の体調が優れないのに子どもが困ったことをすれば、イライラが募って更に症状がひどくなるかもしれませんね(ご主人が原因かも知れませんが)。ご相談者の内容からは、肩こりに伴う頭痛ということですから、頭痛分類でいけば緊張型頭痛となるでしょう。では肩こりについての一般的な解釈を参考文献から引用しますと、「原因を問わず、僧帽筋(首筋から肩、背中に広がる筋肉です)を中心とした肩甲帯筋群(肩・背中の筋肉)のうっ血・浮腫により生じた、同部のこり、はり、こわばり、重圧感、痛みなどの総称。高血圧、更年期障害、頸椎疾患、胸郭出口症候群、動揺肩、なで肩などが原因として考えられている(一部改変)」となっています。私も肩こりがあるほうで、このコラムを書くようなパソコン作業の後などは、たびたび肩や首筋の張りを感じてしまいます。頸が太い割になで肩で、姿勢も悪いほうなので、キーボードを打つときなどは特に肩周りの筋肉に負担がかかっているように思います。最近あごをあえて後ろに引いた姿勢をとるほうが、肩が楽なような感じがしますので、皆さんも日常生活での姿勢や作業を見直してみてください。また、鍼灸もお勧めします。マッサージはきちんとした医学的知識に伴わないものもありますので、かえって悪くなることもあるようです。

 さて、先ほどの解釈からいけば、原因はともあれ、肩こりで起こっていることは肩周囲の筋肉における「うっ血と浮腫」、ということになりそうですね。これを漢方の言葉で置き換えれば、「血瘀(けつお)または瘀血(おけつ)と水滞(すいたい)または痰飲(たんいん)、もしくは気滞(きたい)」といえます。用語については今までも少し解説したことはありますが、何度聞いても難しいかもしれません。簡単にいえば、身体にとっての大事な要素である気・血・津液(水)の、どれかが、もしくはいくつかが「停滞している」ということになります。巡るべきものが滞ることで不快感や痛みが起こる、というのが漢方の基本的な考えです。行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず、というのと少し違いますが、この方丈記の一節のように、気血津液の流れは絶えずして健康は保たれる、というわけです。

 実は肩こりにまず多く使われるのは葛根湯、もしくは葛根湯加朮附湯(カッコントウカジュツブトウ)です。血の流れを改善するには桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)が挙げられます。処方については次回さらに解説します。

文責 三重大学附属病院漢方外来担当医・小児科専門医・医学博士 高村光幸
 

《参考資料》
今日の診療プレミアムVol.20(医学書院)

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電話番号:0776-20-5270/FAX番号:0776-20-5490
最終更新日:2013年3月25日

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