今月は『ベビーマッサージ』についてお話します。

　最近よく耳にするようになった『ベビーマッサージ』ですが、およそ１０数年前にイギリスで考案されたもので、徐々に世界に広がり日本には６～７年前に入り各地へ広がっていきました。 

　子どもが大きくなるためには、食事、睡眠、遊びが大切ですが、もっと大事なものは、「愛される」ことです。愛されることで信頼関係が結ばれ、見守られていることで安心感が得られ、安心安全な環境がなければ成長できません。「愛されている」実感を得るために、生まれてすぐに五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)を活用して「愛されている」ことを感じようとします。泣くことは子どもが人との関わりを持ちたいからです。人と関わりながら喜怒哀楽を経験して生きる力をつけていきます。

　私たち助産師は、子どもの健やかな成長を促すためのひとつとして『ベビーマッサージ』を通して親子の絆を深め、育児が楽しくなるように支援しています。

『ベビーマッサージ』はなぜいいの？

ベビーマッサージをすることで次のような効果があります。

• マッサージすることで子どもの血行やリンパの流れがよくなり、体調が整いやすい。
• 筋力、免疫機能、運動機能を高める。
• 胃腸の働きがよくなり、便通が整う。
• 快眠により成長ホルモンの分泌が促される。
• 呼吸が安定する。
• リラックスすることで表情が豊かになり、体の緊張も解ける。
• 親子の信頼関係が深まりゆとりを持って育児ができる。
• 肌に触れることで子どもの体調がわかりやすくなる。
• 子どもの気持ちを感じ取れる。

など、いろいろ親子相互に気持ちが通じあえます。

どこで教えてもれえますか？

助産師だけでなく、運動療法士、アロマテラピスト、保育士、子育てインストラクターなどの専門職が講師となってカルチャーセンター、子育て教室、助産院、公民館、子育て支援センター、などで教室などを開催しています。

どうやってマッサージするの？

実際にやり方はいろいろあります。やさしくタッチし、子どもに気持ちいい事、楽しい事を教えていくことです。できるなら毎日親子がゆったり時間が取れるときにできるといいです。

　子どもはいつも人とつながっていないと不安になり、落ち着きなくぐずります。いつでもそばにいる安心感を与えてあげてください。子どものお顔を見てやさしくお話してあげてください。きっと満面の笑顔がかえってきますよ。笑顔を見ればあなたの育児のパワーが湧いてきますよ。

助産師ネットワークたねも『ベビーマッサージ』を開催しています。　

　私たち助産師は子育てを応援しています。
　おっぱいのこと、育児のこと、健康のことなんでもご相談ください。
　必ず近くに助産師がいます。
　子育ては一人で悩んでも解決しません。
　みんなで助け合いましょう。　　　　　　　　　　　　　　　　　

『助産師ネットワークたね』　代表　川端起代美