桜も咲き始め、楽しいイメージを持つ春の到来ですが、春は1年で一番「変化」が多いシーズンであるため、身体や心の不調に要注意です。自分に当てはまる変化や症状をチェックし、「春のストレス」に対応しましょう。
◇ 春の変化 ◇
気温の変化
4月は気温差が激しく、体温や血圧を調整する自律神経系に普段より負担がかかり、バランスが崩れやすくなります
《症状》 便秘・下痢・胃もたれ・倦怠感・微熱など
自分の周囲の変化
職場の異動などによる新しい人間関係の変化で、緊張度は高くなり全身の筋肉も緊張しやすくなります
《症状》 肩こり・頭痛・イライラなどの情緒不安定
自分自身の異動や就職
人間関係や勤務環境の変化による気力の消耗や、通勤環境の変化による体力の消耗など高い緊張状態が続きやすくなります
《症状》 寝つきが悪い・早朝の目覚め・倦怠感・食欲低下など
プライベートの変化
子どもの卒業、進学、入学、妻や夫の職場の異動など同居家族の環境が変わることに伴い、自分自身の生活リズムに変化が生じやすくなります
《症状》 睡眠不足・疲労蓄積・過労による抑うつ
◇ 「春のストレス」に対抗するためのコツ ◇
コツ1 「緩みタイム」を意識して増やす
知らずに高まっている心身の緊張を和らげるため、普段より積極的にリラックスさせる「緩みタイム」を増やしましょう。
【例】 ・好きな音楽を聴く、景色をボーっと眺める
・リラックス効果の高いハーブティーやミルク、豆乳を飲む
※カフェイン類は神経を緊張させるため避けましょう
コツ2 たんぱく質とビタミン、ミネラルをたっぷり摂る
肉・魚・卵・大豆製品 |
普段よりたっぷり摂取しましょう |
甘いもの・アルコール類 |
倦怠感をアップさせるため控えめにしましょう |
働く世代に最低限必要な睡眠時間は6時間です。
この春は、身の回りの変化が多い人ほど普段よりしっかり睡眠をとるように心がけましょう。
◇ 最後に・・・ ◇
お花見や歓迎会、お子さんの遠足など、春は環境の変化だけでなく行事も盛りだくさんの季節です。
また、暖かい日や寒い日など、日によって気温が大きく変化します。
体調管理をしっかりして、健康で楽しく春を過ごしてくださいね。
(「安全衛生のひろば 2012年3月号」を参考)