毎年6月23日~29日の1週間は「男女共同参画週間」です。
これは男女共同参画社会基本法成立の日付(1999年6月23日)を起点とした1週間で、男女共同参画社会基本法の目的及び基本理念に関する国民の理解を深めるために設けられました。
『男女共同参画』。言葉は聞いたことはあるけれど、「どういうこと?」「なんだか難しそう」「面倒くさそう」などと思っている方が少なくないのでは?本当にそうなのでしょうか?
「男女共同参画」という言葉が使われ始めてから15年以上になります。
しかし、「男女共同参画」=「男も女もなく、まったく同じことをすること」、「男女共同参画」=「女性が権利のみを主張すること」などといった男女平等の誤った理解から、「男女共同参画」という言葉に抵抗感を持っている人が少なからずいらっしゃいます。
一度、自分の家庭生活を思い出してみてください。
例えば、毎日の食事の支度や洗濯、掃除などの家事をしていて、家族がテレビや新聞を見ている横で、「なんで私ばっかり!」と思ったことはありませんか?
では、地域、学校、職場などの様々な場面を思い出してみてください。
例えば、男性が中心になって物事を決めていたり、女性は控えめにしていたほうがよいなど、ひとりひとりの能力ではなく、「性別」によって役割を決めていることはありませんか?
もし、私たちの生活に欠かせないことを、一人ひとりができることをして、みんなで協力し合うとどうでしょう?きっとみんなが快適に過ごせると思いませんか。
「男女共同参画社会」とは、「男だから」「女だから」という理由で制限されることなく、自らの個性と能力を十分発揮して、誰もが自分らしい生き方ができる、そして、仕事、家庭、地域生活など、多様な活動を自らの希望に沿った形で展開でき、男女がともに責任を担いながら夢や希望を実現できる、そんな社会なのです。
男女共同参画は特別なものではありません。 私たちのごく身近なことなのです。
私たちの普段の生活の様々な場面で、一人ひとりがお互いを思いやり、助けあい、尊重しあう。
そういった気持ちを持つことから、誰もが自分らしく生き生きと暮らしていくことができる「男女共同参画社会」が実現されていくのです。
普段の生活、行動、考え方など一人ひとりがほんの少し角度を変えて行動するだけでいいのです。
「男女共同参画社会基本法」では・・・ 男女共同参画社会とは、「男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会」です。(第2条) |