食中毒は1年を通して発生し、気温や湿度が高くなる夏場には、細菌による食中毒が多くなります。
また、冬場にはノロウイルス等のウイルスによる食中毒が多く発生しています。
食中毒は、基本的に原因菌が食べ物に付着し、体内へ入ることで発生します。特に乳幼児は免疫機能や消化機能が未発達なため、食中毒になりやすく、大人よりも症状が重くなる傾向があります。
食中毒予防は、菌を食べ物に「つけない」、付着してしまった菌を「増やさない」、付着した菌を「やっつける」という3原則が重要です。
(1) 嘔吐や下痢などがある時は調理を控える
家庭内での感染を広げないため、できるだけ直接食品に触れることは控えましょう。
(2) しっかりと手を洗う
ハンドソープを使って指先や爪の間、手のひらや甲のしわ、手首までしっかりと洗い、清潔なタオルやペーパータオルで拭きましょう。調理中も生肉や魚に触れた後などは、しっかりと手を洗うようにしましょう。
(3) 手指に傷がないか確認する
手指に切り傷などがある場合は、絆創膏で覆い、使い捨ての手袋などをすると安心です。
(4) 調理器具や食器の清潔を保つ
食材に触れる部分だけでなく、裏面などもしっかりと洗いましょう。特に離乳食用の調理器具や食器は小さめで、隅まで洗いにくいものもあるため、煮沸消毒できるものは行うとより安心です。
(5) 新鮮な食材を使用する
特に離乳食には新鮮な食材を使用し、野菜などはしっかりと洗ってから調理しましょう。
(6) しっかりと加熱する
肉や魚、卵などはしっかりと加熱しましょう。大人は生で食べるような生食用のものであっても、離乳食のうちは火を通すようにしてください。
(7) 作ったものを常温放置しない
保存する場合は、清潔な保存容器に入れて、粗熱をとり、早めに冷蔵/冷凍庫で保管しましょう。
※お子さんが食べる1回量ごとに小分けして保存すると、冷めやすく、またお子さんにも与えやすくなります。
作りたてのものを与えるのが安心ですが、食事の回数が増えたり、家事や仕事で忙しかったりするとなかなか大変ですよね。そんなときは、作り置きを活用するのもOK!その場合のポイントをご紹介します。
(1) 必ず再加熱してから与える
自然解凍ではなく、電子レンジや小さい鍋で再加熱し、全体に熱が行きわたるようにしましょう。
(2) 保存期間を守る
冷凍の場合は1週間以内に使い切るようにしましょう。作った日を記載しておくと良いですね♪
(3) 食べ残しを再度保存しない
一度解凍した離乳食は再冷凍せず、常温に戻したものや食べ残したものは廃棄しましょう。