あれ...?子どもの体が熱い...。まさか、また熱!?
このような経験をしたパパやママが多いのではないでしょうか。子育てをしていく中で避けては通れない感染症。我が子が苦しむ姿を見るのは心苦しいですよね。気を付けているはずなのに...と不思議に思うパパやママも多いはず。今回は、その感染症の感染経路と予防策について勉強しましょう!
咳やくしゃみ、会話などの際に、ウイルスなどの病原微生物を含んだ飛沫が飛び散り、その飛沫が口や鼻の粘膜、目の結膜などに触れることで成立する感染経路です。飛沫は毎秒30~80cmの速さで落下していくため、感染するのは約1~2m以内に限られます。
代表的な感染症:風疹、ムンプスウイルスによる耳下腺炎(おたふくかぜ)
溶連菌感染症
くしゃみなどで出た飛沫の水分が蒸発し、軽い粒子となり空気中に浮遊したものを吸入することで成立する感染症です。飛沫感染とは違い、空気中を長時間浮遊するため、離れた場所であったり、飛沫の排出後長時間経過していても感染する可能性があります。
代表的な感染症:結核、麻疹(はしか)
水痘(水ぼうそう)
ウイルスなどで汚染された食品や飲み物を摂取して成立する感染症です。多くの食中毒や腸管感染症は、この経路で感染します。
代表的な感染症:ノロウイルス、O157
蚊やダニなどの節足動物による刺咬や接触で成立する感染経路です。このうち、刺咬により感染する場合、人から人へ直接感染することはありません。
代表的な感染症:マラリア、デング熱、ダニ媒介脳炎
感染症予防でもっとも基本となるのが、「うがいと手洗い」です。
しっかりうがいと手洗いしているから大丈夫!と思っていても、意外と足りていないことも。
これを防ぐためにも、もう一度、うがいと手洗いについて復習しましょう!
1 コップに水を用意します。※水道水でもOK。
不安ならうがい薬を!
2 口に水をふくみ、強く「ブクブク」し吐く。
3 新しい水を口にふくみ、上を向いて「ガラ
ガラ」うがいをする。
※アーやウーと声に出すとより効果的!
4 もう一度、3を行う
1 流水で手指の表面を洗う
2 石鹸をつける
3 手のひら、指の腹面を洗う ※3~8を15秒以上洗いましょう!
4 手の甲、指の背を洗う
5 指の間(側面)、付け根を洗う
6 親指と親指の付け根の膨らんだ部分を洗う
7 指先を洗う
8 手首を洗う
9 流水で洗い流す
10 ペーパータオルやハンカチなどで拭く
※エタノール含有の手指消毒液を使用する場合は、手洗い後に手が乾燥したら3~8の場所をしっかり擦り込む
今回は、感染経路と予防方法について説明しました。この記事を読んで、少しでも感染症にかかる人が減ってくれればと思います。しかし、子育てをしていく中で、熱性けいれんやケガなど、様々なアクシデントが起きるかもしれません。そのアクシデントの対処法や対策方法など、様々な記事を過去に掲載していますので、良ければそちらも一読し参考にしていただけたら幸いです。
参考文献
・救急救命士標準テキスト 改訂第10版 へるす出版,2020,839p.
・日本赤十字社 埼玉支部.“効果的なうがいの仕方 咳エチケット”2021-5.https://www.jrc.or.jp/chapter/saitama/about/topics/2021/0501_017471.html(新しいウィンドウが開きます),(参照2024-4-10)