赤ちゃんのうんちはだいたい黄色から黄土色のような色をしています。
うんちの色は胆汁(肝臓で作られる消化酵素)に含まれる色素が母乳やミルクの残りかすと混ざり合うことでできています。
この胆汁に含まれる色素はもともと緑色をしていますが、ゆっくり腸の中をうんちが移動していく間に徐々に茶色っぽく変化し、見慣れたうんちの色になってきます。
消化管(大腸など)から出血している可能性があり、細菌性腸炎などが疑われます。
腸重積が疑われます。
腸重積とは…子どもの腹痛のなかでも代表的な疾患。
生後数か月~3歳までに多く、生後10ヵ月前後がピーク。何らかの原因により腸管が重なってしまう状態です。
主な症状…間欠性腹痛(10~15分ごと)、嘔吐、血便が突然発症します。
消化管出血(胃など)の疑いがあります。これは、血液が酸化したため黒くなっている恐れがあります。
胆汁がうんちに混ざっていない可能性があり、「胆道閉塞症」や「胆道狭窄症」などの先天性の病気や肝臓の炎症が疑われます。またウイルス性の感染症にかかった場合も下痢を伴う白いうんちが出ます。
赤ちゃんが気になる色のうんちをした場合は、早めの医療機関の受診をおすすめします。
お医者さんから、「いつからその色のうんちが出始めたのか」「当日や前日に口にしたものは何か」「熱や嘔吐など他の症状はあるか」なども聞かれますので、答えられるように準備しておきましょう。また、うんちがついたおむつは捨てずに小児科まで持っていくと診察がスムーズに進みます。その際は、二次感染を防ぐためビニール袋に密封して運ぶようにしてください。おむつを持って行くのが難しい場合はうんちをスマートフォンで撮影し受診するようにしましょう。
最後に、休日や夜間にお子さんの症状が悪くなった、病院を受診した方が良いのかなど判断に迷った場合は、こども医療電話相談(♯8000)にお電話していただくと、小児科医師・看護師からお子さんの症状に応じた適切な対処の仕方や受診する病院等のアドバイスを受けられます。