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Vol.60 こどもの熱中症に注意!!

最終更新日:2021年8月20日

 こどもの熱中症に注意!!

熱中症とは

 暑くなってくると、よく熱中症という言葉を耳にしますが、熱中症とはどのようなものでしょうか?Vol.60 こどもの熱中症に注意!!
 熱中症とは高温多湿の環境で体温が上昇して体温調節機能のバランスが崩れ、体内に熱が溜まってしまうことです。人の体は適度な体温を維持するために、汗をかいたり皮膚温度を上昇させたりして熱を体外へ放出します。この働きが損なわれて機能しなくなるのです。

原因

 熱中症を引き起こす要因は、「環境」と「からだ」と「行動」によるものが考えられます。
 「環境」の原因とは、気温が高い、湿度が高い、日差しが強い、閉め切った屋内で風が弱いなどが挙げられます。注意が必要なのは、屋外で大人と子どもでは環境温度が変わってくるということです。気温が30℃以上の時、アスファルトの表面温度は50℃以上にまで上昇します。触れてしまうと火傷の危険もある上、大人の顔の高さの温度は気温と同じくらいなのに対し、子どもの顔の高さ120cm付近では、38℃以上にもなります。人の体温が約36℃ですから、身長の低い子どもはどれだけ暑いかが想像できるかと思います。 
車の絵 また、真夏の炎天下の車内は50℃以上になることもあり、エンジン始動後すぐにクーラーをかけていてもチャイルドシートには熱がこもったままの状態となっています。このような状況で窓から日が差し込めば、赤ちゃんは容易に熱中症になってしまいます。あらかじめ車内を冷やしておく、通気性のいいシートカバーに替えるなどしましょう。
 最後に、このような暑い季節に車内に赤ちゃんを置いて離れるのは、死亡例も報告され大変危険ですので絶対にやめてください。

 「からだ」の原因とは、寝不足や体調不良、汗をかきすぎて体内の水分とミネラルが著しく失われていることが挙げられます。また、体温調節のために汗をかき、皮膚表面で気化する際に一緒に熱を奪うことで冷却効果がありますが、ポタポタ流れ落ちる汗は無効発汗といわれ、水分とミネラルを失うだけとなってしまいます。余分な汗は拭きとり、うちわやハンディファンを利用しましょう。

 「行動」の原因とは、子どもが遊びに夢中になる場合や、お出かけなどして普段より運動量が多い場合です。帽子が脱げても気にせずに炎天下の中遊び続けたり、普段よりたくさん歩いたりして体に熱がこもっても、体の異常に気付かない場合がありますので注意が必要です。

熱中症にならないために

「水分補給」
 子どもが、のどが渇いたと訴えた時にはすでに脱水が進んでいます。こまめに声をかけ水分補給を促しましょう。またご家庭で水1Lに対し食塩3g(小さじ0.5杯)、砂糖40g(大さじ4.5杯)で吸収に優れる低浸透圧液を作ることができます。

「日差しを遮る」
 屋外で行動する際は日傘や帽子を使用して、日陰を意識して行動し、気温の高い日の日中の外出はできるだけ控えましょう。

「屋外でマスクをはずしましょう」(屋外で人と2m以上離れているとき)
 マスク着用により呼気から逃げるはずだった熱がこもり息がしにくいことから、二酸化炭素濃度が上昇し、心拍数や呼吸数が増加し熱中症のリスクが高まります。現在、厚生労働省は、屋外で人と2m以上離れている場合は、マスクをはずすように呼びかけています。

受診目安

木陰で休む子ども達 めまい、手足のしびれ、こむら返り、気分不快などの場合は、涼しい場所で水分をとり衣服を緩め扇風機で送風するなど冷却処置をして様子を見ますが、嘔吐や全身脱力など症状が改善しない時や意識がない場合は病院を受診してください。

 まだまだ暑い日はつづきますので、熱中症には十分注意しましょう。

 福井市消防局では

 

お問合せ先

福井市 消防局 救急救助課
電話番号:0776-20-3998/FAX番号:0776-20-3119
最終更新日:2021年8月20日

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