現在、世界規模で感染が拡大している新型コロナウイルスから大切なお子様やご家族、ご自身の身を守るために日々大変な御苦労をされていることと思います。
このウイルスに打ち勝つため、私達にできる身近なことから始めましょう。
(1) 感染について
感染は、飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染(せっしょくかんせん)の2つが考えられています。
・飛沫感染・・・感染者のくしゃみや咳などと一緒にウイルスが放出され、感染していない人がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。
※注意すべき場面:室内外を問わず、お互いの距離が十分でない状況で一定時間を過ごすとき
・接触感染・・・感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れると感染者のウイルスが付きます。その部分に触るとウイルスが手に付着し、ウイルスが付着した手で口や鼻の粘膜に触れることで、感染者に直接触れなくても感染します。
※感染場所の例:電車やバスのつり革、ドアノブ、エスカレーターの手すり、スイッチなど
(2) 予防策について
まずは、一般的な感染症対策や健康管理を心がけてください。具体的には、石鹸による手洗いや消毒用アルコールによる消毒、うがいなどを行ってください。咳エチケットについても注意しましょう。
そして、十分な睡眠をとっていただくことや、毎日の検温を行いご自身の体調をチェックすることも重要です。
また、
1、換気の悪い密閉空間
2、人が密集している
3、近距離での会話や発声が行われる(密接場面)
の3つの「密」、いわゆる「3密」が重なる場面を極力避けましょう。
(3) 発熱や咳症状などがある場合
ご自身もしくはご家族の方に発熱(37.5℃以上)や咳症状などがある場合で新型コロナウイルス感染の疑いがある場合、まずはお近くの保健所に電話で相談しましょう。
(4) 身近なことから始めましょう
大切なご家族を感染から守るために、以下のことに気をつけましょう。
1、部屋を分け、個室にする。
ご家族の中で、発熱などの症状がある場合、部屋を分け、個室で生活し
ましょう。部屋数が少ないなど、部屋を分けられない場合には、少なくと
も2m以上の距離をとったり、仕切りやカーテンなどを設置しましょう。
2、お世話はできるだけ限られた方で行う。
発熱などの症状がある方をお世話する場合には、心臓、肺、腎臓に持病
のある方、糖尿病の方、免疫の低下した方、妊婦の方などは極力避けてく
ださい。
3、マスクをつける。
使用したマスクはマスクの表面には触れないようにし、他の部屋に持ち
出さないでください。マスクを外す際には、ゴムやひもをつまんで外しま
しょう。マスクを外した後は手を洗いましょう。
4、こまめに手を洗う。
洗っていない手で目や鼻、口などを触らないように
してください。
5、部屋を定期的に換気する。
共有スペースや他の部屋も換気をしましょう。
6、手で触れる共有部分を消毒する。
共有部分(ドアノブやテーブルなど)は家庭用塩素系漂白剤で拭いた
後、水拭きし、こまめに消毒しましょう。トイレ、洗面所、キッチンなど
で使用するタオルは極力共有しないように注意してください。
また、タオル、衣類、食器、箸・スプーンなどは、通常の洗濯や洗浄で
かまいません。使用したものを分けて洗う必要もありません。
7、食事の際には向かい合わない。
食事の際には、対面になるのは極力避けてください。斜めに向かい合っ
たり、時間をずらすなど工夫をしましょう。
8、ゴミは密閉して捨てる。
鼻をかんだティッシュはすぐにビニール袋に入れ、室外に出すときは密
閉して捨ててください。
おわりに・・・
先が見えないコロナウイルスの影響で自粛が続き、ストレスなどに悩まされることも多々あるかと思われます。
しかし、普段はお仕事などで、なかなかとれない家族との時間を過ごせる良い機会と捉え、家族全員が元気に乗り越えられるよう力を合わせて頑張りましょう。