子どもも家庭や学校など、日常生活でたくさんのストレスと戦っています。子どもが自分を追い詰め、深刻な事態を招く前に親として子どものストレスサインに気づいてあげましょう。
そこで10のストレスサインとなる症状や病気、その時に親がすべきストレス対処方法を紹介します。
【1】呼んでも返事をしない事が多い
子どもに後ろから声をかけても返事をしない事が多くありませんか。ストレスにより聞こえにくくなる小児心因性難聴の場合があります。
【2】急激に太った、痩せた
子どもの体形が急に変化していませんか。ストレスが原因で過食症や拒食症などになってしまうことがあります。
【3】爪噛みなどの癖がある
子どもの爪噛みは、安心感を得て気持ちを落ち着けるために行っていることが多いです。
【4】蕁麻疹(じんましん)がでる
子どもの体に蕁麻疹が出たら、アレルギーだけでなく精神面の不調が原因で出る場合があります。
【5】頻尿やおねしょ
「最近トイレが近い」という様子が見られませんか。引越しや小学校入学などの環境の変化によることがあります。
【6】歯ぎしり
子どもが急に歯ぎしりをするようになっていませんか。年齢が上がるにつれてストレスによる歯ぎしりの可能性は高まります。
【7】寝ながら叫ぶ
子どもが夜中に寝ながら叫びだしたことはありませんか。ストレスが原因で叫んだり暴れたりすることがあります。
【8】園や学校に行きたがらない
急に園や学校に行きたがらなくなったら、「新生活に慣れないといけない」というプレッシャー等が、登園や登校拒否という形で現れてしまうことがあります。
【9】落ち着きがなくなった
子どもは、習い事、友達との関係、家庭内での孤独などによりストレスを抱えており、大人のようにストレスを発散する方法を見つけられません。そのため、落ち着きがない行動をとることによりSOSを出そうとすることがあります。
【10】腹痛や嘔吐
平時は元気にしているけれど、同一時に腹痛を生じたり嘔吐したりする場合、ストレスで周期性嘔吐症を起こしている可能性がありあます。
【1】安心できる家庭環境を作る
子どもが、心身ともに健康な状態でいるためには、まず安心できる家庭環境を作ってあげることが大切です。ストレスサインに気づいた時には、いつも以上に子どもの話をしっかり聞く、親の喧嘩を子どもに見せない等、気をつけて接してあげることが大切です。
【2】生活サイクルや食生活を見直す
習い事が多いこと等による睡眠不足や食生活の乱れによって、体にストレスを与えてしまいます。早寝早起き、栄養バランスのとれた規則正しい食事等、生活サイクルや食生活をもう一度見直してみましょう。
【3】心療内科やカウンセリングを受ける
日常生活に支障をきたすと感じられた場合は、診療内科を受診したり、カウンセリングを受けたりするなど、心のケアを受けさせてあげてください。