妊娠中にはさまざまな病気をおこすことがあります。
その中でも、母子ともに命が危険になるものが潜んでいます。
ここでは、特に緊急を要する疾患を紹介していきたいと思います。
妊娠初期とは、妊娠22週未満のことを言います。
*受精卵が本来着床するはずの子宮内膜内に着床せずに、卵管や頸管などに着床してしまう異常妊娠のことです。妊娠全体の1~2%程度の発生率と言われています*
基本的には、健診などで判明することがほとんどですが、気付かないことがあります。
子宮は赤ちゃんを育てるために伸びたり縮んだりできますが、子宮以外の場所は収縮できません。その為、破裂する危険があります。
卵巣や卵管が破裂してしまった場合…
下腹部痛や不正性器出血(月経以外の出血)が認められます。
破裂した場所によっては、かなりの出血量があり、最悪の場合は重症になることがあります。
そのため、突然の下腹部痛や不正性器出血があった場合は早期に医療機関を受診するか119番通報をしましょう!!
妊娠中期とは、妊娠22週以上のことを言います。
*妊娠中期以降、胎盤が内子宮口を覆っている状態です。
内子宮口が開いてくると、突然、性器出血を起こすことがあります*
大量の不正性器出血(月経以外の出血)が認められます。
*腹痛などの痛みは伴わないことが多い。
最初は少量の出血でも徐々に大量出血が起こります。
早急に医療機関を受診しなければ母子ともに生命に危険が及ぶ可能性があるので、すぐに119番通報をしましょう!!
*正常位置にある胎盤は、分娩時、胎児を娩出した後に自然に子宮壁から剥離されますが、妊娠中あるいは分娩進行中の児娩出前に剥離してしまうことをいいます*
触られるのが嫌なほどの下腹部痛があり、出血がある場合と無い場合があります。
早急に医療機関を受診しなければ母子ともに生命に危険が及ぶ可能性があるので、すぐに119番通報をしましょう!!
この他にもさまざまな妊娠中の疾患がありますが、上記の疾患は特に緊急を要する病気です。
健診をきちんと受けていれば早期に発見できるものもあるので、健診は必ず受けるようにしましょう。
もし、突然の激しい下腹部痛や月経と関係のない不正性器出血がみられた場合には、すぐに119番通報をしましょう!!