インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こり、日本では、毎年12月~翌年の3月頃に流行が見られる病気です。感染の種類には2種類あり、[1]感染した人がせきをすることで飛んだ飛沫に含まれるウイルスを、健康な人が口や鼻から吸い込んでしまうことで感染するものと、[2]ウイルスが付着したドアノブなどを触り、その手で口や鼻を触れることにより感染するものとがあります。
インフルエンザは普通の風邪よりも症状が重く、「のどの痛み」、「鼻汁」、「咳」のほか、「38℃以上の発熱」、「頭痛」、「関節痛」、「筋肉痛」など全身の症状が突然現れ、健康な人でも約1週間の療養期間が必要です。
○流行前の予防接種
予防接種は、インフルエンザの発症する可能性を減らし、もし発症しても重い症状になるのを防ぎます。
○十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
普段からの健康管理が重要で、栄養と睡眠を十分にとり、体の抵抗力を高めておくことが重要です。
○適度な湿度の保持「乾燥予防」
空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。
特に乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、適切な湿度(50~60%)を保つことが効果的です。
○人混みや繁華街への外出を控える
インフルエンザが流行してきたら、人が多く集まる場所への外出を控えましょう。
○外出後の「手洗い」「うがい」
インフルエンザに感染しないようにするためには、感染経路を断つことが大切です。
「学校」、「職場」など、外出先から帰ってきたときには「手洗い」や「うがい」を行いましょう。
アルコールを含んだ消毒液で手を消毒するのも効果的です。
※「手洗い」や「うがい」は、インフルエンザ以外の感染予防のためにも、習慣的に行うことが大切です。
さっと行った手洗いだけでは、手のいたるところにウイルスが残っている場合があります。しっかりと手洗いをして、洗い残しがないようにすることが大切です。
「せき」や「くしゃみ」などがある場合には、ウイルスをまわりにまき散らす可能性が十分に考えられます。
まわりの人にうつさないためにも、必ずマスクをつけましょう。