●インフルエンザの流行する時季となってきました
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こり、日本では、毎年12月~翌年の3月頃に流行が見られる病気です。感染の種類には、「飛沫感染」と「接触感染」の2種類があります。
「飛沫感染」は、感染した人がせきをすることで飛んだ飛沫に含まれるウイルスを、健康な人が口や鼻から吸い込んでしまい、ウイルスが体内に入り込み感染することです。
「接触感染」は、感染した人がせきを手で押さえた後にドアノブなどを触れることにより、その触れた場所にウイルスを含んだ飛沫が付着する場合があり、その場所を健康な人が手で触れ、さらにその手で口や鼻を触れることにより粘膜などを通じて、ウイルスが体内に入り込み感染することです。
インフルエンザは普通の風邪よりも症状が重く、「のどの痛み」、「鼻汁」、「咳」のほか、「38℃以上の発熱」、「頭痛」、「関節痛」、「筋肉痛」など全身の症状が突然現れます。
健康な人であれば、その症状が数日間続いた後、治癒に向かい、約1週間の療養期間が必要となります。
●インフルエンザ予防のためにできること
○流行前の予防接種
予防接種は、インフルエンザの発症する可能性を減らし、もし発症しても重い症状になるのを防ぎます。
○十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
普段からの健康管理が重要で、栄養と睡眠を十分にとり、体の抵抗力を高めておくことが重要です。
○適度な湿度の保持「乾燥予防」
空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。
特に乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、適切な湿度(50~60%)を保つことが効果的です。
○人混みや繁華街への外出を控える
インフルエンザが流行してきたら、人が多く集まる場所への外出を控えましょう。
○外出後の「手洗い」「うがい」
インフルエンザに感染しないようにするためには、「飛沫感染」、「接触感染」といった感染経路を断つことが大切です。
「学校」、「職場」など、外出先から帰ってきたときには「手洗い」や「うがい」を行いましょう。
アルコールを含んだ消毒液で手を消毒するのも効果的です。
※「手洗い」や「うがい」は、インフルエンザ以外の感染予防のためにも、習慣的に行うことが大切です。
●しっかり手洗いが、感染予防の基本!
さっと行った手洗いだけでは、手のいたるところにウイルスが残っている場合があります。しっかりと手洗いをして、洗い残しがないようにすることが大切です。
○手洗い前にチェック!
・指の爪は短く整えられていますか?
では、手洗いの方法を説明します
- せっけんを手のひらで十分に泡立てましょう
- 手のひらを合わせてしっかりとこすり、手の甲も反対の手のひらでよくこすり洗いましょう
- 指先・爪の付近も、反対の手のひらでよくこすり洗いましょう
- 両手の指を交差させ指の間をよくこすり、親指は反対側の手で握りしっかりと洗いましょう
- 手首も忘れずに洗いましょう
- 最後に流水で泡がなくなるまで、十分に流しましょう
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手に付いて残った水分は、清潔なタオルや、ペーパータオルで拭き取りましょう
この際、共用のタオルは使わないようにしましょう。
●人に感染させないためにできること
「せき」や「くしゃみ」などがある場合には、ウイルスをまわりにまき散らす可能性が十分に考えられます。
まわりの人にうつさないためにも、必ずマスクをつけ、せきエチケットに注意しましょう。
★ せきエチケットとは ★
「せきやくしゃみをするときは、飛沫に病原体を含んでいるかもしれないので、気をつけましょう」ということで、
・せきやくしゃみをするときは、他の人から顔をそらせましょう
・ティッシュなどで口と鼻を覆いましょう
・せき、くしゃみが出ている間はマスクを着用しましょう