キラキラまぶしい太陽の季節です。お日さまの光を体いっぱいに浴びて元気に咲くヒマワリのように、夏の遊びを楽しんだり、夏の野菜を味わったりして、暑い夏を元気にすごしましょう。
子育て支援施設では、いろいろな水遊びの準備をして、みなさんをお待ちしております。水遊び用おむつや着替え、タオルなどを持ってお出かけください。
また、冷房による外気温と室温の差、虫刺されやあせも、熱中症予防など夏の健康管理に気をつけてあげてください。
さて、皆さんは、日ごろ、お子さんとどのような会話を楽しんでいますか?お子さんの言葉について心配されていらっしゃるご家族の方も多いのではないでしょうか。
そこで、今月の育児ヒントは、 “幼児期のことばの発達とは?ことばの発達に大切なこととはなにか?” など「子どものことばの発達」についてお知らせします。参考にしていただき、楽しい育児につなげていただけるとうれしいです。
「子どものことばの発達」のポイント
今月の育児ヒントは、福井市の保育カウンセラーの橋本かほる先生を含む9名の言語聴覚士さんが長年培ってきた経験や技術をまとめて書かれた「お子さんに関する悩みに言語聴覚士がお答えします『ことばの障害と相談室』」の本から、抜粋してお知らせします。また、橋本先生のアドバイスもいただきましたので、参考にしてください。
生まれてきた子どもはすぐに言葉を話すことも理解することもできませんが、周りの大人の適切な語りかけの環境があってはじめて、言葉を聞いて理解する力と自分で話す力を獲得していきます。言葉の発達には個人差がありますが、言葉の獲得過程として、いつ頃話し出すのか、文になるのはいつ頃かを知ってほしいのです。(略) |
生まれたばかりの子どもは泣き声や叫喚音(きゅうかんおん)を出し始めます。生後2、3か月頃になると、喉の奥で「クークー」となるような音(クーイング)から「アーアー」「ウーウー」などの声を発するようになり、生後6か月ごろには「マンマンマン」「バブバブ」のような喃語(なんご)が盛んになります。このような音声に対し、 大人が微笑んだり、うなずいたり、声かけをしたり、言語的あるいは非言語的なやりとりを行うことで、コミュニケーションの存在に気付くようになります。その後に、目の前にいる相手に自分から声を出して呼びかけたり、興味あるものを指さししたり、あるいは大人の手を引いて要求を達成しようとする(クレーン現象)など、コミュニケーション行動が変化していきます。これは主に言葉が出る前の段階におこるもので、この時期は言葉を獲得する準備期といえます。このような行動に対して大人が声かけすることで、言葉とその意味内容が結び付けられ、子どもは単語を獲得していくのです。(略) 1歳頃にはいくつかの単語を聞いて理解できるようになり、喃語から「ワンワン」「マンマ」などの1語文へと言葉が発達してきます。2歳くらいまでには2語文の質問ができるようになり、200語以上の言葉がわかるようになります。 |
担当:子育て支援室(福井市大手3丁目10-1)
電話:0776-20-5270
Fax:0776-20-5490
3歳を過ぎると、「いつ?」「どんな?」「どうして?」などの疑問詞を理解し物語にも興味を示すようになり、日常生活に関する言葉はほぼ完成します。また、過去や未来に関する表現ができるようになり、大人と会話ができるようになります。 4歳半頃には、単語(例:からす)という言葉は、「か・ら・す」の3つの音からできていることに気付くようになり(音の分解)、かな文字との対比も可能になり、文字で綴ることができるようになります。また、この時期には比喩など文字通りでない意味を理解できるようになります。表1にことばの発達の概要を示しました。 |
《発音(構音)の発達》 喃語が盛んになるころより、食事においても欲求に応じて、吐き出したり飲み込んだりなど摂食運動が発達し、唇や舌を意図的に動かせるようになってきます。その発達に伴い、喃語の中の母音主体の発声を経て、半母音[ワ、ヤ、ユ、ヨ]、口唇音[パ行、バ行、マ行]が分離し、その後、舌を巧みに使う音を獲得していきます。子どもの発音が安定するまでの過程には、個人差がありますが、ほぼ4歳を過ぎると発音は比較的安定するようになります。すべての子音が完成するのは6、7歳ごろになります。おおざっぱに言いますと、パ行、マ行、バ行の獲得が早く、次にカ行、それからサ行となり、ラ行、ザ行は就学頃でもまだ十分ではない子もいます。
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(引用文献) 2012年6月20日 初版第1刷 発行 編著:能登谷晶子 |
思いっきり水あそびができるのも、夏ならではですね! 水は無色で、冷たくて、流れるという特性があり、さわると心地よく、形にこだわらず自由に遊ぶことができます。また、いろいろな色(透明な色水・濁った色水)、勢いと音(ポトンポトン・ジャー)、流れる・飛ぶ・溜まるなど、変化する不思議さを体験することで、子どもの感性を豊かにし創造性を育てることができる素材です。安全に気をつけながら、身近にある容器を使って、いろいろな水遊びを親子で楽しみましょう! |