2010(平成22)年の総務省「国勢調査」によると、25~39歳の未婚率は男女ともに5年前の調査から上昇し、過去最高の数値となっています。
福井市の未婚率は全国と比較すればまだ低い数値であるものの、全国と同様に年々上昇する傾向にあります。(未婚率…一度も結婚したことがない人の割合。下記グラフ参照)
もちろん、個々の理由から「結婚をしない」という選択をされる方もいらっしゃいます。一方「結婚したい」と思っていても、なかなかパートナーにめぐり合えない、と悩んでいらっしゃる方も多いことでしょう。
このコラムでは、パートナーをつくるために、どのように考え行動していったらいいかをアドバイスしていきたいと思います。ちょっと迷ったとき、困ったときに、少しでもみなさんのお役に立てれば幸いです。
第1回目は、「結婚」についてあらためてあなたのココロに問い、自分の本当の気持ちに気付いていただきたいと思います。読み進めていただくと、チェック項目で自分の気持ちを確認したり、「書く」ところがあります。「書く」ことには、人間を「動かす」チカラがあります。自分自身でしっかり書き、ココロの言葉をカタチにしていきましょう。
幸せへの道のりを歩み出す際に大切なのは、あなたが結婚したいと思う「理由」です。周りの友人や知人が結婚したから?親がせかすから?世間体を気にするから?この先の人生を考えると寂しいから?子どもが欲しいから?結婚適齢期だから?
いろんな理由があると思いますが、あらためて自分一人で静かに考えてみてほしいのです。結婚までの道のりには、様々な出来事が起こります。いつでも自分を納得させられる確かな「理由」があれば、いろんな課題も、きっと楽しみに変わります。また、さまざまな困難も乗り越えられるでしょう。
◎あなたにとっての「結婚する目的」をチェックしましょう。
男性用
□周りの友人・知人が結婚しているから
□将来の人生を考えると寂しいから
□世間体を大事にしたいから
□親がせかすから
□結婚適齢期を過ぎているから
□身の回りの世話をしてくれる人がほしいから
女性用
□周りの友人・知人が結婚しているから
□将来の人生を考えると寂しいから
□世間体を大事にしたいから
□親がせかすから
□結婚適齢期を過ぎているから
□将来への経済的な不安があるから
どうでしたか?あなたはいくつチェックしましたか?一つ?二つ?それとも全部?
…できればすべてのチェックボックスが空白である状態を望みます。なぜなら、どれもあなたの幸せにつながる前向きな理由ではないからです。
さぁ、もう一度考えてみましょう。ひとつだけでもかまいませんので、あなたが結婚して成し得たい「目的」を具体的に書き出してみましょう。(実際に紙に書いてみてください)
あえて「どんな異性と結婚したいですか?」と尋ねなかったのには理由があります。「結婚」というキーワードだけでは、多くの男性が容姿を優先し、また、多くの女性は非常にたくさんの条件を設けてしまうことがあるからです。例えば、お見合いパーティーをすると、男性の申し込みは、若くてかわいらしい女性に集中する一方、女性は男性に対し「年収」、「ルックス」、「年齢」などたくさんの条件をつけてしまう…結果、結婚から遠のくことが多いと聞きます。
結婚とは、これからの人生を共に歩むパートナーとの出会いにほかなりません。「容姿」や「年収」、「ルックス」、「年齢」以外にも重要視すべき条件はたくさんあるのです。
いまあなたが思い描いている条件をいったん忘れて、「どんな異性と結婚したいか」ではなく、「どんな異性と生活していきたいか」について考えてみましょう。
◎どんな夫婦生活を送りたいですか?チェックしてみましょう。
(男女共通です)
□いつまでも恋人同士のように仲の良い生活
□コミュニケーションを大切にする生活
□明るく笑顔の絶えない生活
□お互いを縛らない自由な生活
□お互いの仕事を理解し、支え合う生活
□共通の趣味などを通して楽しみを分かち合う生活
□その他(紙に書いてみましょう)
理想の夫婦生活を具体的に思い浮かべると、いろんな生活スタイルが見えてきたはずです。そう、結婚とは二人で一つのライフスタイルを築くことなのです。理想のライフスタイルについて考えた上で、あらためてどんな異性と出会いたいかを考えてみましょう。(書いてみることをおすすめします)
そして婚活中、迷ったときや困ったとき、いつもこの「気持ち」に立ち返ってみましょう。きっととるべき行動が明確になってくるはずです。
【出典:福井県仲人協会】