今年度の特別企画「おそとで遊ぼう!子育てアウトドア」第2弾では、この季節にピッタリなフルーツ狩りの魅力をお伝えします。果汁、果肉たっぷりのもぎたてフルーツを口いっぱいにほおばれば、その新鮮な味覚に子どもたちも大満足間違いなし!家族みんなで「食欲の秋」を楽しみましょう。 (取材:2015年9月) |
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今回、まず伺ったのは丹生郡越前町にある「泰澄の杜」(たいちょうのもり)です。福井市や丹南地区からのアクセスも良く、普段から自然に囲まれた温泉場や遊技場として多くの方に親しまれていますが、この時期、特におすすめなのが「ぶどう狩り」!ビニールハウス栽培の旬なぶどうを収穫しながら、その場で食べることができます。 ただ、このフルーツ狩りを楽しむ際に気を付けなくてはいけないのが、その収穫時期。ぶどうは8月初旬から10月初旬までと比較的長い期間収穫できますが、それでもその年の天候などにより、時期がずれ込む場合も見られます。まずはお電話にて確認、ご予約されることをおすすめします。 「泰澄の杜」に到着し本館に伺うと、当日収穫可能なビニールハウスの番号を教えていただきました。こちらの泰澄の杜では5種類のぶどうを栽培していて、その時期の最も美味しいぶどうをおすすめしてもらえます。 |
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本館から車ですぐのところにビニールハウスが並んでいます。「これが全部ぶどう~!」高鳴る胸を押さえ駐車場に車を停め、早速ビニールハウスへ向かいます。まず受付で簡単な説明を受け、料金(大人1200円、小学生800円、3歳以上の幼児600円)を支払います。「泰澄の杜」のぶどう狩りは、9時から16時までが開園時間で(最終受付は15時まで)、その間であれば、なんと時間制限なしの食べ放題!育ちざかりの子どもたちもこれなら大満足ですね。受付でぶどうを採取する際に使うハサミと容器を預かり、いよいよ「ぶどう狩り」のスタートです! | |
ビニールハウスに入ると、視界一面に広がるのはぶどうの木々。その枝々からたくさんのぶどうが、紺やグリーンと色鮮やかにその実を実らせています。ぶどうの木というのは本来もっと低いものとのことですが、柵によってその高さは170cmほどに調整されており、大人が手を伸ばして採取するにはちょうどいい感じです。幼いお子さんでも、親御さんに抱っこをしてもらえば自らの手で房を採ることができるでしょう。 | |
本日、採取可能なぶどうは巨峰系の品種「ブラックオリンピア」とキャンベル系の「ナイアガラ」とのことで、ハサミを使って直接枝から採ると、早速イスに座ってのお食事タイムです。 まずは「ブラックオリンピア」から。大きめの果実を紺色の皮をつけたまま口にほおばると、まずは十分な甘みを感じます。「ハチミツぶどう」の異名を持つとおり、糖度が高い品種らしく、酸味も少ないためか、より甘く感じます。種無しで食べやすいところも良いですね。今年初めてぶどうを食べましたが、ぶどうの美味しさ、ジューシーさを十分に思いおこさせてくれました。 続いて「ナイアガラ」。きれいな黄緑色の果皮からは、食べる前から甘い香りが楽しめます。先ほどのブラックオリンピアに比べると少し小粒ではありますが、果汁が豊富で独特の甘みがありました。この「ナイアガラ」は白ワインやジュースの原料にもなっているそうです。 あとはお腹いっぱいになるまで、とにかく食べ続けます。やはり採ったものをその場で食べるのはとても楽しく、いつもの何倍ものぶどうを美味しくいただきました。大満足です! |
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ちょうどお子さん連れのご家族が来園され、その様子をお伺いしましたが、やはりお子さんにとっては初めての「ぶどう狩り」。「あれが食べたい」「これが食べたい」の声が行き交う中、親御さんの力を借りながら次々とぶどうを口にしていました。普段家で食べるのと、屋外で採りたてを食べるのとでは、雰囲気も味わいも違いますよね。採りたてのぶどう、美味しかったかな? | |
こちら「泰澄の杜」では、このぶどうをご自宅でも、という方のために持ち帰りの対応もしていただけます(要 別料金)。詳しくは受付にてお問合せください。 |
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続いてご紹介するのが、あわら市の北部に広がる丘陵地帯で果樹園を営まれている「朝倉梨栗園」です。この地域は福井を代表する園芸産地として知られており、その中央にはフルーツラインと呼ばれる広域農道が横断しています。その農道沿いでは、季節に応じて様々な果物や野菜(梨、西瓜、ブロッコリー、ラベンダーなど)の栽培が行われており、1年を通じて様々な風景が見られます。 | |
農道のうねうねとした道を抜け「朝倉梨栗園」に到着すると、ちょうど園主であるご夫妻が梨の収穫からお帰りになったところでした。こちらの園では主にご主人が栗を、奥様が梨をご担当されているとのことで、取材時は豊水梨の収穫時期。カゴいっぱいに積まれた梨からは、甘く芳醇な香りが漂っていました。 梨、栗ともにホームページや口コミなどで注文が広がり、関西、関東を中心に全国への発送を行っているとのことでしたが、特に9月後半からは栗拾いを目的に栗園に訪れる方が多いとのことで、そのお話を伺いました。 |
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例年、栗拾いができるのは9月下旬から10月初旬。ただ、その期間が2~3週間と短いことと、やはり天候などに左右されることもあるので、まずはホームページや電話で開園日を確認してから、予約をお願いしているそうです。 実際に栗園に行ってみると、開放感あふれる広大な土地に数多くの栗の木が樹立しています。その広さは何と8,000㎡!通常、栗の木は傾斜地に植えられることも多いそうですが、こちらの栗園は平野部に設けられており、これならお子さんやお年寄りでも安心して栗拾いを楽しめそうですね!(ベビーカーや車イスでも入園可能です)。 すでに木々には栗が実っており、また地面には熟した栗の実が落ちていましたが、こちらで栗拾いをしていただく際には、落ちている栗を拾ってほしいとのことでした。木を揺らして採ろうとすると、落ちてきた栗のイガで頭を怪我してしまうなど危ないからだそうです。 |
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栗拾いに来られた方には、園からバケツと火バサミをお渡しします。あとは落ちている栗を見つけたら、実をむきだすだけ。火バサミを使いながら足のつま先でしっかりとイガを押さえ、どんどん栗を拾っていきましょう。ただ気をつけたいのは、その服装です。やはりサンダル履きなどはイガが刺さるので危なく、一番のおすすめは長靴とのことでした。また軍手などの手袋と、落ちてくるイガから頭を守るための帽子は持参した方が良いでしょう。 |
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こちらの開園時間は9時から16時までとなりますが、時間制限はありません!この栗拾いを毎年楽しみにしている常連さんも多くいらっしゃるとのことでした。普段から食べなれているはずの栗ですが、やはり自ら採る楽しさはもちろんのこと、特にこちらの栗は実も大きく、ツヤツヤしていて、味も良いと人気です。 |
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さらにこちらの栗園の魅力は、なんと言ってもバーベキューを楽しめること(土・日・祝のみ、1基 ¥3,000円)。園でU字溝と炭を用意してもらえ、火もつけてもらえます。もちろん、バーベキューの材料や飲み物も自由に持ちこんでいただいて結構です(ゴミは全てお持ち帰りだそうです)。最後は焼き栗を楽しんでみましょう。(バーベキューには、敷物やイス・テーブルなどがあった方が楽です)。 残念ながら、本年度分の栗はすでに無くなってしまったとのこと・・・。来年はホームページや電話で開園日をチェックしながら、ぜひ体験してみてください! |
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