赤ちゃんの肌はぷるるんとしているイメージがあると思いますが、実はとってもデリケートで、肌トラブルが起きやすいですよね。
今回はスキンケアについてお話しさせてもらいます。
特徴として
- 赤ちゃんの皮膚は大人の2分の1しか厚みがないといわれ、皮膚のバリア機能も未熟。
- 汗腺は大人と同じくらいあるので、体の大きさでみると大人の3倍ほど汗をかくといわれている。
- 肌の水分量は大人より少ないため、乾燥しやすい。
- 紫外線に対して、メラニンを作り出す力が弱くダメージを受けやすい。
このようなことから、肌トラブルを受けやすいといわれています。
肌トラブルを未然に防ぐためには、普段からの清潔と保湿が大事だといわれています。
乳児がなりやすい肌トラブルとケアをいくつかあげてみます。
- 脂漏性湿疹
赤ちゃんの頭と顔は比較的皮脂が多く、頭や眉毛、毛の生え際などにフケが重なり合って黄みがかったかさぶたで、ひどくなるとうろこみたいに固くなることもあります。
→石鹸だけで取り切れない場合は、入浴する前に固着している部分にワセリンやオリーブオイルなどを塗り、30分ほど浸透させふやかしてからよくあわだてた石鹸で洗ってあげる。 - おしりかぶれ
排便回数が多かったり、おむつが蒸れたりすることで、お尻の周りが赤くなったり、ひどい時は皮膚がめくれてしまうこともあります。
→こまめにおむつを替える。ごしごしこすりすぎないようにする。
市販のおしりふきが合わない場合は、大きめのカット綿でたっぷり水を含ませてこすりすぎないように拭いてあげたり、ふき取りミストを使ってあげる。
直接うんちが肌につかないように、ワセリンなどを塗ってガードしてあげる。
赤みがひどいときはお尻をきれに洗い、保湿してあげる。
おむつをしばらくはずして風を当ててあげる。 - 首やわきの下、股関節部分のかぶれ
皮膚が重なっているところは汚れが溜まりやすいため、皮膚に負担がかかることでかぶれたり、ひどいとただれることもあります。
→しっかりと石鹸で汚れを取り、洗い流し、水分をきちんととってから保湿してあげる。 - 手足のくびれのあかぎれ
ひじ・ひざの関節や手足首は乾燥しやすく、カサカサが進むとしわの線に沿って切れてしまうことがあります。
→きちんと洗い、乾燥がひどい時はお風呂上りだけでなく、こまめに保湿してあげる。 - よだれかぶれ
よだれがよく出るようになると、そのよだれの成分で皮膚が刺激を受けて赤くなったり、プツプツができたりすることがあります。
→よだれをこまめに拭き、よだれかけもこまめに変えてあげる。
水を含ませたガーゼなどでよだれを優しくふき取り、保湿してあげる。 - おなかやせなかの乾燥やあせも
汗をかきやすい赤ちゃんはあせもができやすいです。
→汗をかいたらこまめに着替えをさせて、たくさん汗をかいたらシャワーなどで汗の成分を流し、保湿も忘れずしてあげる。
このように自宅でケアをしてあげても皮膚トラブルが改善せず、ひどくなる場合は小児科や皮膚科で専門的にみてもらう必要があると思います。
わが子がアトピー性皮膚炎にならないか心配されるかもしれませんが、新生児期からのスキンケアで発症を防げる可能性もあるといわれています。
適度に日光に当たることは大事ですが、紫外線ケアも忘れずにしてあげてください。
予防的に毎日のスキンケアをすることは、育児のひとつだと思ってもらえると良いですね。
(助産師ネットワークたね 加藤 菜津子)
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