こんにちは。助産師の三嶋百合子です。
今年も何日かで終わろうとしています。しかし出産や育児には年末や年始もありませんね。
さて、皆さんは育児や病気のことなどについて悩まれたときはどうされていますか?まず誰かに聞くというよりインターネットで調べていませんか?その中には的確な情報もあれば、逆に悩まされてしまうほどたくさんの情報が載っていると思います。
先日私の助産所に来られたママのお話です。
生まれて間もない赤ちゃんですが、おっぱいを飲ませた後にうなっては体を反らせて泣く。寝たと思って布団に寝かせるとパチッと目を開けて泣く。おっぱいが足りないと思いミルクを足すがぐっすり寝ることがない。いつ乳(少し吐く)もある。
ママはインターネットで調べてたくさんの病気の疑いがあることを知り、病院に行ったが異常なし。
「でも泣いてばかりいるんです」と来所されました。
来所時、赤ちゃんの体重は十分すぎるくらい増えており、うーんと顔を真っ赤にしてきばってばかり。
「飲みすぎて辛くて泣くこともありますよ」とママに伝え、おひなまき(赤ちゃんを丸くして布に包むこと)をしました。するとケポッとミルクを少し吐き、すやすやと寝始めました。
ママは「え?魔法?」と不思議そうに赤ちゃんを見て「今までこんないい顔したことがない」とも言われていました。
その後、乳房マッサージで、赤ちゃんが上手に飲めていない硬い乳腺から古い乳汁を出すとマシュマロのように軟らかくなるおっぱい。身も心も楽になられたママ。
家に帰っても上手に授乳ができるように練習し、安心した表情で帰って行かれました。
赤ちゃんは正直です。体が楽であればそんなに泣かないものです。(もちろん性格もありますので一概には言えませんが)そして赤ちゃんが楽になるとママの精神状態だって良くなります。
私たち開業助産師はお母さんの立場になり一人ひとり丁寧にみさせていただいています。
案じたらまずはご相談くださいね。
(助産師ネットワークたね 三嶋百合子)