4月になり、入園、入学シーズンですね。
今年は寒暖差があり、桜の開花が遅いようですが、だんだん暖かくなり過ごしやすい季節になってくると思います。しかし、この時期はアレルギー疾患が増える時期でもあります。花粉症、アレルギー性鼻炎、目のかゆみ、結膜炎、角膜炎、咳が止まらない等アレルギー症状で悩む方が年々増えてきています。また、幼児期、小学生でもアレルギー症状に悩む子どもが増えています。この時期をどう乗り越えていくか考えてみたいと思います。
花粉症とは、植物の花粉に対するアレルギー疾患です。杉花粉が多いですが、夏頃イネ科の植物の花粉に反応する方もいます。
1)外出時はマスクとめがねを着用
花粉は目と鼻から侵入することが多いので、できるだけ侵入を防ぐために、マスク、めがねは必需品になります。また、帽子やコートを着用することで体に付着しないようにします。
2)免疫力を高める
アレルギーは誰でももっていると言われます。アレルギー反応より自己免疫力が高まればアレルギー症状としては出てこないようです。自己免疫力を高めるためには、疲れやストレスを軽くするためによく寝ること、バランスの取れた食生活、適度な運動が良いと言われます。また、乳酸菌などの発酵食品は、腸内の免疫細胞のバランスを整えアレルギー症状が軽減する効果があると言われています。
3)花粉を屋内に入れない
風のある晴れた日は要注意。外出から帰った時は玄関先で衣服に付着している花粉を払ってから家の中へ入る。部屋の空気の入れ換えは早朝に。
4)お子様もできるだけ花粉を浴びないように気をつける
(バギー用カバーを使用する等)
「一生のうちで浴びる紫外線の大半は18歳までに浴びる」とWHOから調査報告がでています。子どものうちにしっかり紫外線対策をしたいですね。子どもは外で日光を浴びて遊ぶことで体内時間が整い、早寝早起きができるようになると言われます。また、ビタミンDができ骨が丈夫になるとも言われます。しかし、子どものうちから紫外線を浴びすぎると成人後の皮膚がんのリスクが高まったり、免疫力が弱まるとも言われています。また、皮膚だけでなく、目への影響もあります。
1)UV効果のある帽子をかぶる。(外でのスポーツではサングラス着用)
2)長袖、長ズボンを着用し、肌の露出を少なくする。
3)日差しの強い時間帯の外遊びは控える。
4)場合によっては日焼け止めクリームを使用する。
(1歳未満の乳児の場合、日焼け止めクリームは刺激が強いため、外出前後に十分な保湿剤などでスキンケアを。)
PM2.5は髪の毛よりも小さい粒子で肺の奥まで入りやすく、気管支炎や喘息などの呼吸器疾患への影響、肺がんや循環器系へも影響があると言われます。
黄砂は東アジアの砂漠から強風により舞い上がった黄砂粒子が浮遊し降下してくるものです。黄砂粒子に付着した大気汚染物質が呼吸器系、循環器系、アレルギー疾患をもたらし、健康へ悪影響を及ぼすと言われます。
対策は花粉症と同じです。
ほこりっぽいこの季節、規則正しい生活を心がけ、対策を駆使して乗り越えましょう。
(助産師ネットワークたね 川端起代美)
福井市保健センターでは毎月第2金曜日「助産師なんでも相談会」を実施します。
皆さん遊びに来てくださいね。