・ 主に母乳をのませて赤ちゃんを育てていくことです。
・ 母乳は赤ちゃんの体と心の栄養です。
・ 赤ちゃんは母乳を吸うことで満足感と安心感をえることができます。
しかし・・・・
・ 赤ちゃんは生まれてすぐにはうまく母乳を吸うことはできません。
毎日何回も練習することで
(授乳することで)上手に母乳が飲めるようになります。
・ 母乳育児の確立は生後2ヶ月くらいといわれています。(体重5kg位)
・ 焦らずゆっくり授乳することです。
・ 赤ちゃんの体を作るためには、たんぱく質、カルシウム、鉄分、ビタミン類が必要です。
(高たんぱく、低カロリー食)
・ 母乳は母の食事により味が変化します。
・ 脂質の多いものや甘いものの取り過ぎには注意しましょう。
・ 水分補給は十分に、少しずつ頻回に取るようにしましょう。
・ オッパイをすわせることで、母乳の分泌ホルモンがたくさん出ます。
・ 首、肩、胸は冷やさないようにする。
・ 適度の運動するのもよい。(筋肉を動かすと血行が良くなります。)
・ 体も心も疲労は禁物。(寝るのが一番)
・ ストレス発散も大事。(つらいことは誰かに話をする)
・ 赤ちゃんにもお話してあげてね。
乳頭に傷ができ痛みがある。
対処法
・ 傷が深く痛みが強い時は一時授乳休止し、軟膏塗布。
・ 軽度の場合は、油分(軟膏やオイル系)を補う。
・ 痛みが軽度ならば授乳してもよい。
・ 乳頭が乾いていると、傷つきやすいので油分を補う。
乳房に硬い部分があり、痛みを伴う。
対処法
○ 緊満性のものーー乳房の血流が急激に増加するために乳房全体が緊満し痛みがある場合
・ まず冷やして痛みを緩和する。
・ 乳房全体の血流をよくする。(乳房マッサージなど)
・ 乳管開通し、溜まっている乳汁を排出する。
○ うつ乳性のものーー乳房内に乳汁が溜まっている状態。
・ 乳管が詰まっていないか確認する。(乳栓、乳口炎、白斑など)
・ 溜まった乳汁を排出する。
・ 授乳時の抱き方を変えてみる。
○ うっ滞性乳腺炎――うつ乳している部分が炎症を起こし、微熱、腫脹、痛みがある。
対処法
・ 痛みがあるときは、冷やす。
・ 楽になるまで頻回に授乳や搾乳を繰り返す。
○ 化膿性乳腺炎――細菌感染により患部が腫れて硬くしこりができる。高熱(38度~39度)、赤くなって腫れる、ズキズキした痛み、がある。進行すると、膿瘍形成する。
対処法
・ 排膿し、抗生剤投与。
乳汁のかぶれ、真菌類(カンジダ菌など)の感染
対処法
・ 授乳後清潔にする。
・ 真菌類の感染の場合は薬物療法。
母乳中の薬物濃度は微量であり、赤ちゃんへの影響は少ないといわれています。
月齢が小さい赤ちゃんは肝臓の働きが未熟なため、影響が出ることもあります。
薬効が強いもの(抗ガン剤、ホルモン剤、抗精神剤など)は禁忌。
アルコール×、たばこ×、香辛料△、嗜好品△、予防接種○
卒乳とは、子供の方から自然と母乳をやめること。
断乳とは、母親の都合で母乳をやめさせること。
卒乳の時期は個人差があります。(1歳~3歳くらい)
子供が納得しないと卒乳は難しいです。親子でよく話をすることが大事です。
・ ひとり歩きができること。
・ 3食しっかりごはんを食べていること。
・ ストロー、コップで飲み物がのめること。
・ 生活のリズムが一定になってきていること。
・ 日中の授乳がなくなり、寝るときだけの授乳になった。
(1) 卒乳の日を親子で決める。しっかり話す。
(2) 卒乳の日まではほしがるときだけ授乳します。
(3) 卒乳の日は親子で確認して、ほしがっても授乳しない。
子供との根気くらべです。子供があきらめれば、卒乳できます。
(4) 卒乳できたら、必ず、子供をほめること。子供に自信を持たせる。
(5) 日中は気が紛れるように、しっかりと相手になり、遊ぶ。
(6) 寝付くまで、そばにいる。(安心感をあたえるため。)
(7) 乳房が張ってきたら搾乳する。(子供には見せない)
就寝前は、乳房が柔らかくなるまで搾乳する。
日が経つと段々搾乳回数が減ってきます。
卒乳後は乳房が柔らかく、しこりがないか確認して下さい。
(8) 卒乳後は乳房を触らないようにする。乳頭を押すと乳汁はでます。
自然に乳汁分泌はなくなります。
・ 卒乳できるまでは、親子ともストレスが溜まりやすい。イライラしやすい。
・ 子供の気持ちが不安定になりなすい。受け止めること。
・ 乳房トラブルが起きやすい。しっかり自己管理が必要です。
不安なことなどありましたら、産婦人科、or助産師にお尋ね下さい。
(助産師ネットワーク たね 代表 川端起代美)