奥様のご懐妊、おめでとうございます。
クリスマス、正月とお祝い事続きで、あなたも幸せ太りしているのではないでしょうか(笑)
さて、福井市保健センターでは年間5回、両親学級が開催されています。私が担当させていただくとき、必ずお話する内容があります。両親学級ではたった15~20組のご夫婦にしか聞いていただくことが出来ないので、このコラムに書かせていただくことにしました。
奥様の妊娠経過は順調でしょうか。
妊娠初期から出血があったり、おなかが張ったりせず健康な妊婦さんであれば、今まで通りの生活を送っていただいて大丈夫です。太りすぎ予防と、出産のときの体力を蓄えるためにも、歩くことをお勧めします。普段あまり歩かない方は少しずつ始めてください。休日、天気が良ければぜひお散歩に連れ出してあげてください。
よく「力仕事は率先してしてあげましょう」「お風呂掃除、布団の上げ下ろしは無理な体勢になるのでご主人にしてもらいましょう」などと書かれています。
確かに肉体的に男性のほうが勝っている場合が多いので、協力してあげてほしいのですが、最も大切なのは精神的フォローだと思います。
妊娠中はホルモンの影響を受けやすく、ナイーブになるときです。
つわり、体型の変化、胎児の健康状態、産後の育児のことなど目に見えない不安がつきまといます。
奥様は妊娠と同時にお母さんになる準備をしているのです。
ショッピング中、ベビー服や育児グッズを見ると幸せになったり、でもつわりでブルーになったり。
出産のことを考えると不安になるけど、お友達の子どもを見ると自分の子はどんなだろうと想像し、会えるのが楽しみだったり。気持ちがフワフワ揺れ動きます。
きっとブルーな時は、道理に合わないことを言ったり、極端にあたったり、泣いたりすることもあるかもしれません。しかしそれであなたがカッとなったり喧嘩をすることは避けてください。もちろんおなかの中の赤ちゃんも聞いていますし、何より奥様をより不安にさせてしまうからです。
妊娠中はやさしく守られるべきです。あなたの手でしっかりと奥様を抱き、二人ですてきな巣作りをしていただきたいと思います。
人はやさしくされると、人にやさしくなれるものです。きっとそれが子育てにも反映されるでしょう。
ぜひ、福井市の両親学級でお会いしましょう。私たちの経験を交え、楽しくお話しています。
詳しくは福井市保健センターにお問い合わせください。
(助産師ネットワーク たね 助産師 三嶋百合子)