毎日暑い日が続きますが、いかがお過ごしですか?夏バテしていませんか?暑い夏を乗り切るためには体力がいりますね。食事、睡眠、しっかりとって頑張りましょうね。
最近、「夜寝ないんです」「すごい汗かいてます」「お腹の調子が悪いみたいです」などと相談を受けることが多いです。
今回は暑い夏の過ごし方について良く相談を受けるものについてお話します。
すごい汗をかいて熱中症や脱水症が心配です。
子どもは大人に比べて体内の水分が多いため熱中症や脱水症になりやすいと言われています。でも離乳食前の母乳やミルクだけ飲んでいる乳児は2~3時間毎に飲んでいれば定期的に水分補給しているので心配ないと思います。2歳以上になると遊びに夢中になり水分補給しないと熱中症や脱水症になりやすくなります。汗をかいていたら30分毎に水分補給してあげて下さい。欲しがらなくても1口でも飲ませて下さい。子どもは自覚症状がわからないので大人が注意して下さい。
夜なかなか寝ない。すぐに起きる。
暑い夜は大人でも寝苦しいものです。子どもは大人より体温が高いために暑さに弱いです。部屋が涼しくても寝ている布団が体温で暑くなり目が覚めてしまうのかも。背中が暑いと起きやすいようです。横向きで寝かせて背中を涼しくしてみるといいかも。
暑くてエアコンをつけていると子どもの手足が冷たくなってます。
暑い時はエアコンを使うことはいいのですが、1日中つけていると体が冷えてきます。こまめに入れたり切ったり調整した方がいいです。授乳や食事の時に涼しくしてあげると食欲出たり良く寝たりします。熱帯夜の時は寝る前に部屋を涼しくして2~3時間で切れるようにタイマー設定して、朝4~5時頃は窓を開けて部屋の空気を入れ変えましょう。手足が冷たいときはマッサージなどで循環をよくしてあげましょう。
あせも、日焼けなど、皮膚のトラブルが気になります。
暑い夏は皮膚にトラブルが気になりますね。スキンケアの原則は清潔と保湿です。汗をかいたら必ず濡れタオルで汗を拭きとり保湿して下さい。汗を吸い取るために半袖半ズボン(肩と膝は覆う)を着せて下さい。夏は体が冷えやすいので冷やさない工夫も大事です。日焼け対策は、できるだけ肌の露出を少なくすることです。1歳未満のお子様は肌が弱いので日焼け止めは使用しない方が良いと思います。保湿剤をたっぷり塗って下さい。歩けるお子様に日焼け止めクリームを塗る時は、保湿剤を塗ってから日焼け止めを塗った方が肌を傷めないです。
あまり食べなくて体重が増えません。
夏は暑くて食欲も減退します。水分補給に果汁やスポーツ飲料を取りすぎると食欲がなくなります。子どもは体内の糖が減ると食欲が出てきます。糖分の多い飲料を取りすぎると体内の糖分が満たされているために食欲が湧いてこなくなります。また、暑い夏を過ごすためにかなりのカロリーを消費します。胃腸機能も減退気味なので体重はあまり増えないこともあります。いつも通りご飯を食べて遊び、寝ているのなら様子を見ていきましょう。
胃腸の働きも減退して下痢や便秘を繰り返すこともあります。お腹周りは冷やさないように気をつけて下さい。
夏休みに出かけたいけど心配です。
お盆休みや夏休みに帰省したり、旅行を計画したりしますよね。お子様連れだと大変だと思いますが、ゆとりを持って計画して下さい。生後6カ月以降なら旅行も大丈夫かな。
自家用車ならこまめに休憩しながら、お子様も外の空気を吸わせてあげて下さい。意外と車内は冷えやすいので気をつけて。電車なら乗り換えなどゆとりを持って、車内で退屈しないように絵本やおもちゃがあるといいかも。飛行機は離着陸の気圧の変化で機嫌が悪くなることもあります。困った時はアテンダントの方にお願いしましょう。
プールは水温が低いと体冷えてしまうので気をつけてください。温泉は湯温が高いので長湯せず湯上りには必ず水分補給しましょう。環境が変わると落ち着かなくて機嫌が悪くなったり寝ないこともあります。いつも傍にいて落ち着かせて下さい。
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暑い夏、子どもは汗をかいて体温調節することを体で覚えていきます。5歳まではいっぱい汗をかかせましょう。汗をかいたら、しっかり水分を取ってあせを拭きスキンケアしてください。いっぱい遊んで、いっぱい汗をかいて、いっぱい食べて、いっぱい寝て、生活を整えて、元気に暑い夏を乗り越えていきましょう。 |
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授乳中のお母さんも授乳の前後に必ず水分補給を忘れずに。お子様だけでなくご自分の体調も気をつけて下さい。疲れたら寝るのが1番です。 |
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他にもまだまだありますが紙面の都合にて失礼します。相談事があれば育児相談に応じています。お気軽にどうぞ。 |
(助産師ネットワーク たね 代表 川端 起代美)