前回首が据わるまでは丸めて寝かし、頭の歪みがなく丸い頭を作るようにとお話しました。赤ちゃんの骨は柔らかく未発達です。早く座って欲しい、歩いて欲しいと思うのが親の気持ちですが順番があります。その順番と注意点についてお話します
生後3~4ヶ月で首の骨が据わります。そこまでに注意しなければならないのは、頭の向き癖を作らず、丸い頭にすることです。向き癖が強いと顔の左右さ、(耳の位置、眉の高さ、目の大きさ、頬のたれ方、口角の高さ)で顔の歪みになります。首の骨が重い頭を支えますが頭が丸くないと首の骨の歪みになり、大人になり肩こり、首こりの原因のひとつになります。
首が据わったら次は寝返りです(生後5~6ヶ月)。腰をねじって寝返りし、お腹を中心に方向転換をしながら遊びます。ごろごろ寝返りをしながら目的地に行きまた遊びます。腰とお腹の筋肉が強くなります。
次にバックハイハイをして、手、肩の筋肉の力をつけ前進ずりばい(6~7ヶ月)をします。
筋力がつき交互ハイハイができ自分でお座りをして遊び、次の目的地にハイハイして行く(8~10ヶ月)のを繰り返し、高ばい、掴まり立ちを充分にして歩き出す(1歳過ぎ)のが骨関節の発達として理想的です。寝返りやハイハイをしないうちに、バンボチェアー、歩行器を使用すると腰、股関節が硬くなり腹ばいを嫌がりハイハイせずに立つことを喜ぶようになります。柔軟な身体を作るにはハイハイをいっぱいさせてあげてください。イチロー選手は2歳近くまでハイハイするほうが多かったようです。それであの柔軟なばねのような身体ができたのでしょうね。早く動いて欲しい、歩いて欲しいと思いますが、順番に発達するのが一番いい身体を作る基礎ですね。
★ 3ヶ月以上の発達の遅れ、飛び越えは、相談しましょう。
『助産師ネットワーク たね』 片岡助産師