今回は三嶋です。断乳について書いてみます。参考になったら幸いです。
長い冬も終わり少しずつ暖かくなってきましたね。外の緑も芽吹き春らしさが増してきました。
さあ、4月から新しい生活が始まり、いよいよおっぱいも卒業と思われている方も多いのではないでしょうか。今まで母乳をたっぷりもらってきたお子さんもそろそろ母乳卒業の時期が来たのでしょうか?
という質問が多いのもこの季節。
大人はいろいろな経験を重ねることで日々の生活が緊張しなくても送れます。赤ちゃんは初めての連続です。保育園になれるまでは、夜だけでもお母さんとの時間をじっくり過ごさせてあげたいものです。しかし、お母さんも育休明けでなかなか仕事と育児という新しい生活に慣れないものです。それなのに夜何回もおっぱいで起こされると、健康を害してしまうかもしれません。それくらいなら、仕事に出る前にやめ、夜よく眠れるようにしてあげたほうがお互いに体調が良いということもあります。悩んでおられる方は是非ご相談ください。
というのもよくある質問です。
たぶん昔はなかった質問だと思います。何故って?昔は育休もなく早くからおばあちゃんが孫育てをしていたからです。それにお母さんが育児していたとしても家事が忙しく否応なく離乳食を食べていたでしょう。
おっぱいは感触が軟らかく、何とも甘くおいしい。それに、お母さんが思うよりかなりたくさん飲んでいます。
6,7か月にもなるとその感触がたまらず、しょっちゅう飲みたがりませんか?それでは、いつもおなかがいっぱいの状態だろうと思います。 離乳食を開始したら、母乳の回数も少しずつ決めていくと生活のリズムもついてきます。もし1歳も過ぎて離乳食を食べずに悩んでいるお母さんがいたら、母乳の回数を減らしてあげてください。「母乳をやめたら底なし腹というくらい、食べ物を欲しがります」と言われます。それでいいのです。
今までたっぷりおっぱいをもらってきたのです。しばらくはおなかがすくのだと思います。
いつやめるか計画を立てる。一大イベントです。家族とよく相談して決めましょう。
必ずいつやめるかを子どもに伝える。
少しずつ授乳回数を減らしておく。赤ちゃんのストレスが少なく、乳房の張りもひどくならないでしょう。
子どもの体調の良い時を選ぶ。
お母さんはカロリーを抑えておく。
■ | 断乳1日目はものすごく泣くと思います。どうやって寝ていいか寝方もわからないのです。しかし心を強く持ってください。きっとあきらめて寝てくれます。できたらお父さんか家族に任せてしまったほうが良いでしょう。お子さんの泣く声に迷ってあげてしまうと今までの泣きが無駄になってしまいます。迷わないで。もしどうしてもお子さんの泣きに耐え切れずあげてしまったときは、断乳の時期ではなかったのだと思います。またやめれる時があるはずなのでその時を待ちましょう。 |
■ | 2~3日は乳房を触らずにといいますが、今まで沢山あげてきた方は1日も持たないでしょう。頭痛、吐き気、肩こり、しまいには発熱ということもあります。無理せず搾乳をしてもかまいません。赤ちゃんに吸われる刺激がなくなるので少しずつ張りもおさまっていきます。 3日ぐらいが経ったところで助産所などに断乳マッサージに行かれることをお勧めします。しこりなくきれいにやめられますし、次の子の授乳のときのトラブルも少ないです。 張ってつらい時にはじゃが芋湿布が効果的です。じゃが芋をおろし金で下ろし小麦粉を混ぜ練ります。それをガーゼに包み乳房全体に3時間ほど張っておきます。乳房のほてりを取り楽になります。くれぐれも氷や保冷剤は使わないでください。なおさら張ってきますよ。 |
■ | 母乳は消化剤であり、免疫物質でもありました。やめると風邪をひいたり下痢をすることがあります。 1週間ほどは消化の良いものを何回にも分けて食べさせてあげてください。 |
■ | これを機に少しずつお父さんに育児を任せてみるのはどうでしょう。もし次の子ができて、お母さんがお産で入院となるとお母さん子は大変苦労します。おじいちゃん、おばあちゃんも孫の面倒は見たいものです。 |
これからは3食の食事を摂って大きくなります。栄養面も今まで以上に考えてあげてくださいね。
★ 産後の骨盤ケア&ベビーマッサージ教室のお知らせ ★ 毎月第4金曜日10時からユーアイふくいでベビーマッサージを開催していますが 興味のある方は三嶋まで TEL 090-6275-2351 |
『助産師ネットワーク たね』 助産師 三嶋百合子