今回は≪母乳≫についてお話させていただきます。
母乳について
- 母乳は母体の血液から作られます。
- 母乳は赤ちゃんにとって完全栄養です。(胃腸にやさしい)
- 母乳はたんぱく質が少なく(ラクトアルブミンが主体)、乳糖(脳を発達させるためのエネルギーとなる)が多くふくまれています。
- 母乳は赤ちゃんの状態、発育に合わせて成分が変化します。
- 母乳(初乳)は免疫効果を高めます。(特に、消火器系の病気に強い。)
- 母乳を出すことで、産後の復古が促されます。
母乳育児とは
- 主に母乳をのませて赤ちゃんを育てていくことです。
- 母乳は赤ちゃんの体と心の栄養です。
- 赤ちゃんは母乳を吸うことで満足感と安心感をえることができます。
しかし・・・・
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母乳を出すためには
1.食生活 → 栄養のバランスを考える。
- 赤ちゃんの体を作るためには、たんぱく質、カルシウム、鉄分、ビタミン類が必要です。(高たんぱく、低カロリー食)
- 母乳は母体の食事により味が変化します。
- 脂質の多いものや甘いものの取り過ぎには注意しましょう。
- 水分補給は十分に、少しずつ頻回に取るようにしましょう。
2. 赤ちゃんにオッパイをしっかり吸わせる。
- オッパイをすわせることで、母乳の分泌ホルモンがたくさん出る。
3.体を冷やさないこと → 血液、リンパ液の循環を良くすること。
- 首、肩、胸は冷やさないようにする。
- 適度の運動するのもよい。(筋肉を動かすと血行が良くなる。)
4.リラックスすること → 体も心もいたわりましょう。
- 体も心も疲労は禁物。(寝るのが一番)
- ストレス発散も大事。(つらいことは誰かに話をする)
- 赤ちゃんにもお話してあげてね。
母乳と薬
母乳中の薬物濃度は微量であり、赤ちゃんへの影響は少ないといわれています。
月齢が小さい赤ちゃんは肝臓の働きが未熟なため、影響が出ることもあります。
薬効が強いもの(抗ガン剤、ホルモン剤、抗精神剤など)は禁忌。
アルコール | × |
たばこ | × |
香辛料 | △ |
嗜好品 | △ |
予防接種 | ○ |
卒乳について
卒乳とは、子供の方から自然と母乳をやめること。
断乳とは、母親の都合で母乳をやめさせること。
卒乳の時期は個人差があります。(1歳~3歳くらい)
子どもが納得しないと卒乳は難しいです。親子でよく話をすることが大事です。
卒乳の目安
- ひとり歩きができること。
- 3食しっかりごはんを食べていること。
- ストロー、コップで飲み物がのめること。
- 生活のリズムが一定になってきていること。
- 日中の授乳がなくなり、寝るときだけの授乳になった。
卒乳方法
- 卒乳の日を親子で決める。しっかり話す。
- 卒乳の日まではほしがるときだけ授乳します。
- 卒乳の日は親子で確認して、ほしがっても授乳しない。
子どもとの根気くらべです。子どもがあきらめれば、卒乳できます。
- 卒乳できたら、必ず、子供をほめること。子供に自信を持たせる。
- 日中は気が紛れるように、しっかりと相手になり、遊ぶ。
- 寝付くまで、そばにいる。(安心感をあたえるため。)
- 乳房が張ってきたら搾乳する。(子どもには見せない)
就寝前は、乳房が柔らかくなるまで搾乳する。
日が経つと段々搾乳回数が減ってきます。
卒乳後は乳房が柔らかく、しこりがないか確認して下さい。 - 卒乳後は乳房を触らないようにする。乳頭を押すと乳汁はでます。
- 自然に乳汁分泌はなくなります。
卒乳の注意点
○卒乳できるまでは、親子ともストレスが溜まりやすい。イライラしやすい。 不安なことなどありましたら、産婦人科、or助産師にお尋ね下さい。 |
次回は『妊娠中の生活』についてお話します。
『助産師ネットワークたね』 代表 川端起代美
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