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Vol.34 虫歯の予防

最終更新日:2015年12月10日

虫歯の予防

 「うちの子は歯磨きをきちんとしているのに、なぜ虫歯になるのですか?」というお母さん方の声をよく聞きます。虫歯予防の基本はもちろん歯磨きですが、一番大切なのは食事や間食の摂り方です。

 虫歯予防の大切な働きをするのは私達の唾液です。唾液には口の中を虫歯が進行しにくい環境にする力があります。それを唾液の緩衝能(かんしょうのう)といいます。
緩衝能とは、虫歯の原因となる酸を中和して、歯の表面(エナメル質)を虫歯になりにくくする唾液の大切な働きです。
 食事をするごとに「歯が溶ける(脱灰)」「溶けたところを修復する(再石灰化)」が繰り返されています。つまり食後は口の中では酸性になり唾液によって中性に戻します。このバランスが維持できている間はむし歯になりませんが、脱灰の方が大きくなるとむし歯になります。唾液はこのバランスを保つ大きな役割を担っています。
 さらに、食事や間食回数が多いと、口腔内が酸性になる頻度が増え、脱灰がおこります。これが、だらだら食べが良くないと言われる由縁です。口腔内のphは7ぐらいです。食事をすると、ph が下がり、脱灰状態になります。この時、臨界ph 、つまり歯が溶け出すph を下回るわけです。唾液の緩衝能により、時間と共に元のph の値まで回復していきます。そして、再石灰化がおこるのです。その速度は個人や条件により異なります。これが、個々の虫歯発生リスクに関係するのです。

 虫歯になりにくいポイントは、食事や間食を規則正しい時間帯にとり、よく噛んで唾液の分泌をよくして食べることです。また、睡眠中は唾液の分泌が減るため、就寝前の1時間は何も食べないことが望ましいですね。歯磨きについては仕上げ磨きをし、お子様のお口の中を毎日見ることで異常にも気付きやすくなります。気付いた時はまず歯科医に診てもらいましょう。

虫歯になるとき

(スマイル歯科クリニック 安土忠宏) 
 

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※ 本文は歯科医療の観点より記載されております。

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最終更新日:2015年12月10日

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