お母さんなら自分の子供の歯を強くしたいと思うのは当然でしょう。歯を強くするという意味で一応の効果が認められているのは、現在のところフッ素だけです。その他の薬剤や栄養により強い歯を作るという意味で的確にして有効なものはありません。従って強い歯をつくるためには、フッ素の応用を考えることがその中心となるでしょう。
まず、歯がつくられる時の一般的な注意を考えてみますと、からだ全体の健康な発育を期待し、バランスの良い栄養の摂取を考えることが第一であり、これにより歯も十分に健康に発育してくることができます。この時期におけるフッ素の応用法としては、フッ素の入った水を飲むことが有効ですが、まだ日本では実用化されていません。
次に歯が生えてきてからの注意としては、なによりもまず、虫歯の発生原因を抑えるという目的のため歯が汚れないようにすることが必要となります。つまり虫歯から歯を守る最も有効な手段は、理論的にいえば、歯に汚れ(歯垢)が付かないようにすることにつきます。そのためには、特に甘い物の取り方や、取った後の歯磨きを十分に心得たうえで、習慣づけることが必要です。
乳歯が生えてくるころから、歯の汚れに気をつけ、しっかりした習慣づけをお母さんがしてあげることが最も優れた手段なのです。そのうえでかかりつけ歯科医による専門的フッ素塗布や虫歯予防の処置を受けましょう。
お母さんの愛情が虫歯予防の一番の条件です。
(福井市歯科医師会)
※ 本文は歯科医療の観点より記載されております。
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