言葉が話せない赤ちゃんにとって、「泣く」ということは唯一のコミュニケーションツールです。赤ちゃ んは、泣くことによって一生懸命、自分の欲求や不快感を伝えようとしています。また、「泣き」の原因は、月齢によっても少しずつ変化していきます。「泣き」に応えることで、「みんなから守られている」という安心感を得ることができ、親子の絆の構築や情緒の安定につながります。
今回は、「泣き」の理由について、一緒に考えてみましょう。
泣くことで家族を呼び、生理的な欲求を伝えようとする時期になります。
泣いている理由のほとんどが、生理的な欲求であると考えられています。
この時期になると、泣く理由が少しずつ複雑化してきます。
生理的欲求だけでなく、お母さんと離れる不安や、人見知りでも泣くようになります。
赤ちゃんが成長している証拠です。
不安や寂しさから、夜泣きをする子が増えてきます。期間は一人ひとり違いますが、昼間に、お父さん・おじいちゃん・おばあちゃんなど、家族みんなでからだを使った遊びをする・お腹いっぱいにしてみるなど、いろいろな対応をしてみましょう。
近くの支援センターや、児童館に行って遊んでみるのもよい刺激になります。
これまでに身に着けてきた感情表現のひとつとして、泣くことはありますが、首を振ったり、無視をしたりして嫌なことを表現するようになります。また、興味のあることには指をさしたり、声を出したりして、自分の意思を伝える子も増えてきます。しぐさや行動をよく観察して、お子さんの気持ちに寄り添ってあげましょう。
参考:母子保健 2023年9月号
福井市健康管理センター(℡:0776-28-1256)