0歳の赤ちゃんは、月齢を追うごとにめざましく成長し、できることがどんどん増えていきます。そのとき伸びてくる力を存分に発揮できる遊びの中で、達成感や喜びを感じる体験が、心と体の成長を促します。
赤ちゃんの発達には個人差があり、一人ひとり異なります。下の表はあくまで目安とし、赤ちゃんの発達段階にあった遊びを、親子で一緒に楽しみましょう!
赤ちゃんの発達 | 遊びのポイント |
ねんね期
0か月~2か月 |
眠っている時間が長い時期です。機嫌よく起きているときには、目を合わせて語りかけ、たくさんふれ合いましょう。はじめははっきりした反応が返ってこなくても、だんだん反応を示してくれるようになります。
<遊びの例> |
くびすわり期・ねがえり期 3か月~5か月 <体の機能> ・首がすわる。 ・うつぶせの姿勢で顔を上げる。 |
首がすわり、ねがえりができるようになったら、マットを敷いた床や畳の上など、ベッドよりも少し広い場所でいろいろな姿勢が取れるようにしてあげると動きの幅が広がっていきます。人に興味を示したり、あやすと声を立てて笑うようになるため、「いないいないばぁ」などの遊びも楽しめるように。 <遊びの例> ・「ジャンプ遊び」 赤ちゃんをひざの上に立たせ、「ジャンプ」と言いながら、ゆっくり上に持ち上げます。持ち上げるときに、大人のひざを蹴るようにすると、下半身が鍛えられます。 ・「いっぽんばしこちょこちょ」 いろいろな感覚で赤ちゃんが喜ぶ遊び歌です。何度も遊ぶと、リズムや動きを覚えて楽しく遊べます。 |
おすわり期・はいはい期 6か月~8か月 <体の機能> ・ひとり座りをする。 ・ずりばい、はいはいができるようになる。 <対人関係・認知能力> ・手を伸ばしてつかみ、なめて確認するなどの「探索行動」が盛んになる。 ・相手の表情を区別する。 |
お座りができるようになると、両手を使った様々な遊びができるようになります。身近な素材やおもちゃを取り入れると、探究心もグンと育ちます。ずりばいができるようになると、行動範囲が広がり、体を使った遊びを楽しめるようになります。 <遊びの例> ・「はいはい対決」 はいはいを習得した赤ちゃんと一緒に大人もはいはいしてみましょう。はいはいをすることで、全身の筋肉が鍛えられます。ボールを追いかけるのもいいですね。 |
つかまりだち期
9か月~11か月 |
つたい歩きができるようになっていくこの時期は、柵や低いテーブルを設置するなど、できるだけ動きやすい環境を整えてあげましょう。少しずつ自分の意思を持つようになるので、ひとり遊びに集中しているときは、手を出さずにそっと見守ることも大切です。
<遊びの例> |
赤ちゃんの活動範囲が広がることで、誤嚥(ごえん)や窒息、やけど、転落などの事故につながることがあります。成長に合わせて、周囲の環境を整えてあげましょう。
0歳の赤ちゃんは、身近な人の気持ちを全身でくみ取っています。遊びを通して、人と関わることは楽しい!ということをたくさん体験させてあげてくださいね。
福井市健康管理センター