「子どもをほめて育てたい」と思っていても、「ほめる」ことより「叱る」ことが多くなってしまう、という方はいませんか。
・ほめる育児といっても、何でもほめれば良いということではありません。他人に迷惑をかけるようなことや間違ったことをしたときは、叱らなければなりません。
・叱るだけで具体的に「どうしたら良いか」を伝えていない場合や、大人の注目を引きたい場合などの理由から好ましくない行動を繰り返すこともあります。なぜ良くなかったのか、どうすれば良かったのかをきちんと示すことが大切です。
・ほめられることで、子どもは「認められた」という喜びを感じ、自己肯定感が高まります。自己肯定感が高まることで、苦手なことにも挑戦しようとする意欲につながります。
・子どもが「できて嬉しい」ことを、大好きな家族に「できたね」と認められることはポジティブな経験となり、次の行動に繋がります。
・良い結果や変化など、結果をほめるだけでなく、そこに達するまでのプロセスもほめましょう。結果だけをほめるより意欲が出やすく、その意欲も継続しやすくなります。
・今できていることで、当たり前と思うことでも「すごいね」「優しいね」などとほめてあげましょう。
・「いいな」「がんばったな」「またしてほしい」と思った行動はすぐに言葉や態度で表現し、ほめるようにしましょう。
・心の中で思うだけでなく、「○○できたね」と行動を承認し、さらに「嬉しい」「ありがとう」など気持ちも伝えてみましょう。
・何をほめたらいいか迷ったときには、今できていることを「見つけて」ほめましょう。日ごろから子どもがしていることに目を向けることで、以前よりできていることや自分で考えて行動していることがたくさんあります。また、子どもの行動が望ましい方向に進んだらほめてあげましょう。
・結果だけでなくプロセスもほめるようにしましょう。例えば片づけの場面で、片づけ始めたらほめる、片づけをできていることをほめる、そして全部終わったらほめる、とすると3回もほめるチャンスがうまれます。
・ほめることで子どもがすでにできている行動を増やし、持続させることもできます。スモールステップでほめることを心がけていきましょう。
・ごほうびとは、好きなものを与えることではありません。「すごい!すてき!」などの言葉を使い、頭をなでたり抱きしめたり、また「○○ができたら遊ぼう」など子どもの好きなことをすることです。子どもが喜ぶほめ方を考えてみましょう。
・ほめるコツとして、子どもの行動を具体的に伝えることも重要です。「ズボン履けたね」「ドア閉めてくれてありがとう」など、些細なことでも見ていてくれるという安心感があり、成長を認められることで今後の励みになります。
・日々の育児・家事を頑張っている自分自身の頑張りを認め、ほめてあげてください。
・子育てをする大人が元気でいること、気持ちに余裕を持つことが大事です。子育てで悩んだときは園や支援センターの先生、保健師など子どもを多くみている人に相談しましょう。
(福井市保健センター(新しいウィンドウが開きます))