最近、子どもの睡眠時間の減少・睡眠不足が問題になっています。睡眠をしっかりとり早寝・早起きをすることは、身体の発育と脳や心の発達に重要です。
● 早寝早起きの大切さ ●
早寝早起きすることで、さまざまなホルモンや物質が分泌されます。
寝入ってすぐの深いノンレム睡眠期に多く分泌されます。 脳や身体の成長、回復に必要なものです | ||
細胞を守るはたらきなどがあり、小児期に多く分泌されるホルモンです。ぐっすりと眠ることができ、体内時計の調整も行います。しかし、 夜の光(夜更かし)によって分泌は抑えられてしまいます。 |
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朝目覚めたときにピークになり、快適な目覚めを促します。また、人間がストレスに立ち向かうときになくてはならないホルモンです。 |
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朝の光により活性が高まる神経伝達物質。セロトニンの活性が下がると精神的に不安定になり、気分が滅入り、攻撃性や衝動性が高まります。 |
● 全国と福井市の比較 ●
福井市の子どもは早起きの習慣はついていますが、就寝時間が遅い傾向にあります。生活リズムを振り返り、十分な睡眠時間が確保できるように早寝早起きできる環境を作ってあげましょう。
● 睡眠時間の目安 ●
1歳~2歳・・・1日10~12時間
2歳~3歳・・・1日10時間程度
社会生活の変化により、子どもの就寝時間が遅くなっています。子どもは遅く寝たからといって起きる時間も遅くなるわけではありません。体の仕組みから、遅くまで起きている子どもたちも明るくなれば目が覚めます。遅くまで起きていることは、子どもの睡眠時間を減少させていることになります。
必要な睡眠時間には個人差がありますが、昼間に活動性が低下したり、不機嫌になったり、集中力が低下したりするようならば、睡眠時間が不足している可能性があります。
<朝>・決まった時間に起こす(7時までには起こしましょう)
・朝の光を浴びる
・決まった時間に朝ごはんを食べる
子どもを早起きさせると不機嫌だから、朝静かに寝ていてくれると自分の時間を作れるから、などの理由から子どもが自ら起きるのを待つという保護者の方もいます。
しかし、早起きは生活リズム改善の基本です。早寝早起き生活のスタートにあたっては、5分くらいの早起きではなく、30分ほど早く起こし、まずは朝の光を浴びさせてあげましょう。
<昼>・体をよく動かす
・決まった時間に昼食を食べる
・お昼寝は15時までには切り上げる
夕方まで子どもが寝ていても、そのままにしている保護者の方が多いようです。これが就寝時間を遅くする大きな要因になってしまいます。
<夜>・決まった時間に夕食を食べる
・お風呂はぬるめに
・早めに寝室を暗くする
・「入眠儀式」をつくる(背中をトントンする、絵本を読む等)
家族の帰りを待って夕飯やお風呂が遅くなる家庭もあると思いますが、それが要因で遅寝になることもあるため、できるだけ避けましょう。また、夜も電気がついていたり、寝る前にテレビを見たりすると脳が興奮してしまい、寝つきが悪くなるので控えましょう。
□ 子どもが朝、ひとりで起きられない。
□ 朝ごはんは食べないことが多い。
□ 午前中、眠そうで元気がない。
□ 朝昼夜の食事時間が一定しない。
□ 夜寝る時間が日によって違う。
□ 布団に入ってからもなかなか寝ようとしない。
□ 夜寝るのは10時を過ぎることが多い。
□ テレビやビデオを見て夜過ごすことが多い。
□ 深夜帰宅したお父さんが子どもを起こすことがある。
□ 共働きで夜、子どもと遊ぶことが多い。
●当てはまるものが0~1個 すばらしい!朝日の力がばっちりですね☆ ●当てはまるものが2~4個 |
(福井市保健センター)